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国産モナコインが大暴騰|大手取引所での取扱開始はインパクトが大きい

本日2017年10月12日(木)時点のビットコイン情報をお届けします。
16時頃のビットコイン価格は、545,000円前後(時価総額:約9.06兆円)です。
昨日の価格より1万円程度高い水準です。高値圏での小動きを重ねながら、少しずつ値を切り上げています。
また、ビットコインの時価総額が9兆円を突破しました。

ビットコイン、アルトコイン全体で比較的値動きが少ない中、国産の仮想通貨であるモナコイン(MONA)が、わずか半日で価格が3.5倍になるほどの暴騰を見せた後に急落するなど、激しい値動きを見せています。

本日のメールは、今回のモナコインを例に取りながら、大手取引所での取扱開始が相場に与えるインパクトや、次の狙い目となるアルトコインの有無について考察したいと思います。

 

【1】国産の仮想通貨モナコインが大暴騰、bitFlyerの取扱開始がきっかけ

モナコイン(MONA)は、巨大掲示板2ちゃんねる(10月から5ちゃんねるに改称)発祥の国産仮想通貨で、ビットコインを改良したライトコインをベースに、日本人によって開発されました。(2014年1月正式リリース)

日本のサブカルチャー愛好家やコミュニティを中心に流通しているものの、上場している取引所が少なく、国内最大手のbitFlyerや2番手のコインチェックは取り扱っていませんでした。

2017年初は3円前後でしたが、仮想通貨全面高が続いた今年の相場展開の中、9月末には50円台まで値を上げていました。

10月2日、国内最大手の取引所bitFLyerが突如、モナコインの取扱を開始したことをきっかけに、一気に動意付いて10月11日夜には100円を突破しました。

更に本日10月12日昼、モナコインは一時350円まで急騰、半日で3.5倍という歴史的な値上がりを見せました。

モナコイン取引所 - Zaif Exchange

 

特に目新しい材料が出た訳ではなく、bitFlyerの資金力が有る投資家層が買い上げたことで、普段の流通量が少ないモナコインが大幅上場し、「急騰しているから買う」「買うから急騰する」の連鎖が働いた格好です。

なお、bitFlyerのモナコイン取引は、bitFlyerが売買の相手方となる販売所での取扱で、急騰に伴い、売買のスプレッドが50円〜60円と相当広くなっており、すぐに利食えないため買いのみが集中したのではないか、という観測も出ています。

今回のケースは、アルトコインでは時折見られる、大手取引所への上場が相場の急騰材料となる典型例とも言えそうです。

 

【2】新規上場をきっかけに急騰が期待できる他のアルトコインは?

新規上場が相場急騰の材料となるなら、次はどの仮想通貨が狙い目になるでしょうか?
2017年4月施行の仮想通貨関連法により、国内の取引所が上場する仮想通貨については、事前に金融庁に届出を行ない許可を得る必要性が生じるようなったことから、日本でまだ取扱がない仮想通貨のサプライズ上場は難易度が増しています。

仮想通貨交換業者登録一覧(金融庁)

そうするとモナコインのように、日本で取扱実績がありながら、まだ上場している取引所が少ないアルトコインを探った方が良さそうです。

CoinCapの時価評価ランキングは本日現在、以下の通りとなっています。

仮想通貨時価総額ランキング(10月12日現在)
  • 1位…ビットコイン(BTC)
  • 2位…イーサリアム(ETH)
  • 3位…リップル(XRP)
  • 4位…ビットコインキャッシュ(BCH)
  • 5位…ライトコイン(LTC)
  • 6位…ダッシュ(DASH)
  • 7位…ネム(XEM)
  • 8位…ネオ(NEO)
  • 9位…モネロ(XMR)
  • 10位…アイオタ(IOT)

 

時価総額ランキング1位のビットコイン、2位イーサリアム、4位ビットコインキャッシュ、5位ライトコインは、既に取り扱っている取引所が多く新鮮味がありません。

6位ダッシュ、9位モネロは、取り扱う取引所がコインチェックだけで、コインチェックとその上場通貨についての金融庁の登録審査が継続中のため、現時点で判断することは難しそうです。
金融庁審査をパスして、日本でも取扱可能と正式に認められた後に、他の大手取引所が上場すれば、祝儀相場になる可能性を秘めていますが、逆にもしパスしなければ、ハズレくじを引くことになってしまいます。

8位ネオ、10位アイオタは、日本未上場のため取扱が決まればインパクトはありますが、上場に際しては事前に金融庁に届出し、許可を得る必要があるため時間が掛かりそうで、そもそも日本の取引所では事前購入できません。

消去法で言えば、3位リップル、7位ネムとなりますが、この2つはもともと日本で最も人気が高いアルトコインの一つであり、リップル(XRP)はコインチェック、ビットバンクなどの大手取引所に上場されており、ネム(XEM)もZaif、コインチェックなどに上場済みです。

ただ、今回のモナコイン(MONA)急騰の原因となった国内最大手のbitFlyerはリップル、ネムともに未上場であり、仮にbitFlyerがいずれかを上場することになれば、モナコイン同様、急騰する可能性は高そうです。

 

【3】bitFlyerがリップル、ネムを上場する可能性は? 

リップル(XRP)は、米リップル社が銀行間国際決済を目的に開発した仮想通貨ですが、SBIグループが2016年5月、米リップル社には11.05%出資している上、合弁で「SBIリップルアジア」を設立(SBI:60%、リップル社:40%)するなど、SBI色が強くなっています。

 ネム(XEM)は、NEM.io財団が開発するブロックチェーンサービスで使用される仮想通貨ですが、テックビューロ社の朝山社長が財団の理事を務めるなど、仮想通貨取引所Zaifを運営するテックビューロ色が強くなっています。

特定の企業色、それもライバル企業が密接に関わっている仮想通貨は、取扱について政治的な要因が働くため、今のところbitFlyerが上場する、といった話は全く聞こえてきません。
もし上場されることになれば、まさしくサプライズとなりそうです。

その意味でも、特定の企業色がないモナコイン(MONA)は、bitFlyerにしてみれば上場のハードルが低かったと言えますし、モナコインの相場要因は国内に限定されることから、国内最大手の資金力豊富な投資家層の買い上げで一気に吹き上げる結果となりました。


なお、リップル(XRP)は、まもなく営業を開始するとみられるSBIグループ子会社SBIバーチャル・カレンシーズ社での取扱が確実視されており、ネム(XEM)は、テックビューロ社と連携を組むマザーズ上場メタップス社の韓国子会社が11月に立ち上げる取引所に上場(11月11日、韓国初上場)するようです。

まだ、顧客数が少ない内はインパクトが不足しますが、それでも新規購入層の買いやそれを見越した他取引所ユーザーの売買で、新設取引所での上場をきっかけに価格水準を切り上げる場面もありそうです。

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。