本日2017年10月13日(金)時点のビットコイン情報をお届けします。
16時頃のビットコイン価格は、627,000円前後(時価総額:約10.43兆円)です。
日本時間10月12日夕方から一気に動意付き、9月2日に付けた最高値56万円台を軽々と超えました。夜中もほぼ一本調子で最高値を更新し続け、10月13日午前11時台には一時66万円前後まで到達しました。
また、時価総額はついに10兆円を超えました。
本日のメールでは、ビットコインが史上最高値を更新するに至った背景や、今月、来月の重要イベントなどについてまとめてみたいと思います。
【1】ビットコイン史上最高値更新の背景は?
9月14日、中国大手取引所の取引停止発表で一時30万円台まで暴落したビットコインは、わずか1ヶ月間で2倍以上に高騰し、史上最高値を更新することになりました。
今回の最高値更新について、決定的な材料がある訳ではありませんが、下記のような複数の要因が絡み合い、一気に勢いづいた模様です。
ビットコイン最高値更新の背景
- 数ヶ月内に、中国で仮想通貨取引が再開されるという見方が広がる
- 10月25日頃のビットコインゴールド分裂誕生を目当てに、ビットコインへ資金還流
- モナコインの連日の高騰(今朝500円近くまで一時上昇)で、投資意欲が活発化
- 規制強化の一服感で、上値を押さえられていたエネルギーが爆発
- 最高値を超えた水準の売り板が薄く、壁を超えると一気に上昇
また、ビットコインの円建て取引比率は本日現在、約58%にまで高まっており、円建て取引のうち、約79%がbitFlyerのレバレッジ取引が占めているため、上昇傾向を見た短期筋による追撃買いや、売り方のロスカットを巻き込んで、一層勢いを増したと見て良さそうです。
Bitcoin (BTC) - Live Bitcoin price and market cap
【10月13日16時現在】
円建て57%、ドル建て27%、韓国ウォン建て9%、ユーロ建て3%、中国元建て1%
【円建て取引の内訳】
bitFlyerFX79%、coincheck11%、bitFlyer8%
【2】ビットコイン時価総額10兆円超え、上場株式・投信と比較すると?
10月13日16時現在、ビットコインの時価総額は約10.43兆円に達しています。
上場株式と比較すると、時価総額4位のNTTドコモ(約10.22兆円)を追い抜き、3位のソフトバンク(約10.85兆円)、2位のNTT(約11.00兆円)に迫る勢いです。
時価総額上位ランキング :ランキング :マーケット :日経電子版
上場株式とビットコインの時価総額を比較
- 1位:トヨタ(約22.50兆円)
- 2位:NTT(約11.00兆円)
- 3位:ソフトバンク(約10.85兆円)
- ビットコイン(約10.43兆円)
- 4位:NTTドコモ(約10.22兆円)
また、モーニングスター社が投資信託の評価、各付けで培ったノウハウを活かして、仮想通貨ICOの各付けを今月内にも開始する予定ですが、その投資信託の純資産残高と比較すると、ビットコインの時価総額は純資産残高1位のTOPIX連動型と、2位の日経225連動型、2つの合計に匹敵する規模にまで成長していることになります。
モーニングスター [ ファンドランキング‐純資産‐] ‐投資信託ランキング『投資信託評価のグローバルスタンダード』
投資信託とビットコインの時価総額を比較
- ビットコイン(約10.43兆円)
- 1位:TOPIX連動型上場投資信託(6.19兆円)
- 2位:日経225連動型上場投資信託(4.95兆円)
- 3位:ダイワ 上場投信-トピックス(2.93兆円)
【3】重要イベントが目白押しの10月、11月
今月10月、来月11月にはビットコインの相場に影響を与える可能性がある様々なイベントが控えています。
10月、11月の重要イベント
- 10月18日 … 中国共産党の党大会
- 10月25日頃 … ビットコインゴールドが分裂誕生予定
- 10月31日頃 … 中国大手取引所OKCoin、Houbiの取引停止
- 11月中旬頃 … ビットコインSegWit2xの導入、分裂?
- 11月中? … 金融庁登録の第2弾発表(コインチェックなど)
ビットコインゴールドやSegWit2xに関しては、当日はもちろんですが、前回のビットコインキャッシュの際の対応を見る限り、遅くとも数日前には各大手取引所から事前に対応予定についての発表があると思われ、その時点で材料が提供されることになります。
また、ほぼ全ての国内取引所が加盟する日本仮想通貨事業者協会(JCBA)からも、会員の対応予定についての事前アナウンスが出る可能性が高そうです。
日本仮想通貨事業者協会(旧 仮想通貨ビジネス勉強会) – 仮想通貨業界の健全な発展を目指すための団体です
66万円前後まで一気に上昇した後、その反動で61万円台まで急落するなど、ボラティリティが非常に高くなっており、相場展開がいつ急変するか分かりませんので、通常時以上に注意深く見守る必要がありそうです。
本日、こちらからは以上です。