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ビットコインゴールド対応方針発表も微妙な内容|コインチェック社

本日2017年10月19日(木)時点のビットコイン情報をお届けします。
16時頃のビットコイン価格は、629,000円前後(時価総額:約10.46兆円)です。

昨日の同時間帯の価格より3万円近く上昇しています。
CFTCによる監視が強まるとの見方から、日本時間10月18日23時台に57万円前後まで下落しましたが、すぐに急回復しています。

本日の記事では、国内大手コインチェック社が本日発表したビットコインゴールド対応方針と、昨夜の材料となった米商品先物取引委員会(CFTC)の報告書内容を取り上げてご紹介いたします。

 

【1】コインチェック社がビットコインゴールド対応方針発表もはっきりせず

本日午後、国内2位の取引高を誇るコインチェック社が、国内主要取引所で初めて、10月25日に分裂誕生する予定のビットコインゴールドへの対応方針を発表しました。

ビットコインゴールドの付与を行なう予定ではあるものの、状況によって付与しない可能性もある、という何とも判断しづらい内容です。
付与時期についても、安全性・安定性が確認されてから、ということで具体的な日時は未定となっています。

各社がコインチェック社を参考に、同様の決定を下すようであれば、10月25日まで、また10月25日を過ぎても、ビットコインゴールドの安全性・安定性が確認されるまで、付与されるかどうか判別できないことになります。
様々な問題、判断を先送りした感じでしょうか。

2017年10月25日「Bitcoin Gold」の分岐に係る対応方針について | Coincheck(コインチェック)

 

ビットコインゴールドを付与しない可能性について

このたびのBitcoin Goldに係る分岐に際し、CoincheckではBitcoin Goldの付与を行う予定です。
しかしながら、以下のような事象が発生し、弊社にてお客様の資産の保護が困難と判断される場合やサービスの安定した提供が困難と判断される場合においては、Bitcoin Goldの付与を行わない可能性がございます。

 

・Replay attackに対する対策が不十分であると確認された場合
・マイナーが十分に集まらず、ブロックが安定的に生成されない場合
・何らかの脆弱性が発覚しそれに対する対策が行われない場合
・その他、弊社において付与等の取り扱いが不適切と判断される場合 等

 

なお、コインチェック社はビットコイン1BTCに対して、ビットコインゴールド1BCGを割り当てるシンプルな付与方法ではなく、レバレッジ取引の売り方にビットコインゴールドの返済義務を負わせないよう、コインチェック社全顧客のビットコイン保有・取引状況から算出される係数にて付与数量を決めるという特殊なルールとするようです。

その是非は別に置くとしても、事前に付与数量が分からないという難点があり、付与前後に混乱が起きそうです。

ビットコインゴールドの付与数量について

付与されるBitcoin Goldは保有するビットコインと同数ではなく、全ユーザーの取引状況から算出される付与係数を乗じた数量を付与いたします。

 

付与係数 = 1 – ① / ②

 

① = 信用取引による顧客のビットコインの借入数量合計 + 顧客のレバレッジ取引によるショートポジションの数量合計
② = 顧客の取引アカウントのビットコインの残高合計 + 貸し仮想通貨アカウントのビットコインの残高合計 + 決済アカウントのビットコインの残高合計 + 顧客のレバレッジ取引によるロングポジション合計

 

【2】米商品先物取引委員会(CFTC)がICO発行トークンを監視対象に?

日本時間10月18日23時台に、ビットコインは一時57万円前後まで売り込まれました。
もともと弱含みだった相場展開の中、米商品先物取引委員会(CFTC)が17日に公表した報告書で、ICOで発行されるトークン(デジタル権利証)が状況によっては金融派生商品(デリバティブ)などにみなされ、監視対象になる可能性があるとの見解を示したことが材料視されたようです。

仮想通貨、ICOの位置付けを明確化し、脱法的なスキームを除去することは、今後のビットコイン先物、ビットコインETFの上場などに繋がる必要なステップとも言えますが、規制が強化されるというネガティブな見方が広がり、売り優勢となった模様です。
ただその後、ビットコインはすぐにV字反発しました。

www.nikkei.com

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。