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ビットコインゴールの対応方針がほぼ出揃う|換金可能は当面先か?

本日2017年10月23日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
16時頃のビットコイン価格は、672,000円前後(時価総額:約11.19兆円)です。

先週金曜日の同時刻帯の価格より4万円強上昇しています。
週末には10月25日分裂予定のビットコインゴールドに加え、11月中旬導入予定のビットコインSegWit2xも意識され始めた模様で、日本時間10月20日(金)23時台から急騰し、21日(土)午前には一時70万円台を突破しました。
ビットコインに資金が流れたため、アルトコインはほぼ全面安です。

本日の記事では、ビットコインゴールドの分裂日が明後日(10月25日)に迫る中、国内各取引所の対応方針がほぼ出揃いましたので、その辺りをまとめてみたいと思います。

 

【1】ビットコインゴールド分裂対応、各社の方針は割れる結果に

ビットコインゴールドの分裂対応、顧客口座への付与について、10月19日に先行して対応方針を発表したコインチェック社に続き、10月20日〜21日にかけて主要取引所各社から対応方針の発表が相次ぎました。

分裂後、ビットコインゴールドが安定的に流通するかどうか読めないことから、付与時期について明言する取引所は皆無で、また状況に応じて対応を再検討するところが多い等、全般的に玉虫色です。

それでも現時点において、付与することを基本姿勢とする会社と、付与しないことを基本姿勢とする会社に区分できそうです。

付与を基本姿勢とする取引所

■bitFlyer
https://bitflyer.jp/pub/announcement-regarding-bitcoin-gold-fork-ja.pdf
ビットコイン(BTC)数量と同数のビットコインゴールド(BCG)を付与予定。
11月以降、付与実施と売買サービスの提供を予定。

■コインチェック
https://coincheck.com/blog/4512
ビットコインゴールド(BCG)を同社算出の係数に基づいて付与予定。

■ビットポイント
https://www.bitpoint.co.jp/2017/10/20/2017102001/
ビットコイン(BTC)数量に応じてビットコインゴールド(BCG)を付与予定。
売買対象として取扱うかは未定。取り扱わない場合、同社が買い取る等の措置を予定。

■BTCBOX
https://www.btcbox.co.jp/gonggao/279.html
ビットコイン(BTC)数量と同数のビットコインゴールド(BCG)を付与予定。

■GMOコイン
https://coin.z.com/jp/corp/about/news/info/20171021-01.html
同数のビットコインゴールド(BCG)を原則、付与予定。
ただ、確実な付与を求める人は分裂前の出金を推奨。売買対応の予定はなし。

 

付与しないことを基本姿勢とする取引所

■Zaif
https://corp.zaif.jp/info/7025/
ビットコインゴールド(BCG)の付与、入出金、取引は対応しない予定。

■みんなのビットコイン
https://www.min-btc.com/news/162-20171020-homepage
分裂後すぐのサポート、付与の予定はなし。

 

方針を明言しない取引所

■ビットバンク
https://bitbank.cc/blog/bitcoingold/
方向性をはっきり明言せず。

 

【2】ビットコインゴールドが換金可能になるのは当面先か?

取引所間でここまで意見が分かれる背景には、顧客からはある意味ボーナス的なビットコインゴールドの付与に対する期待が高い反面、取引所から見ればビットコインゴールドに様々な不安、不満要素があることで、取り扱うことに対する抵抗感が強いことがあります。

ビットコインゴールドの不安、不満要素
  • 技術的な不安がある(悪意を持った攻撃への対策が不十分、脆弱性がありそう等)
  • 開発者が先にコインを得て、一方的に得をする仕組みとなる可能性
  • マイニングが今後安定的に行なわれ、きちんと流通するか未知数
  • 今後同様にビットコインが分裂する度に対応する必要があるのか? など

 

また、各取引所の対応を見ると、付与の有無については概ね全社が方針を示したものの、売買の取扱いについての方向性をコメントしたのは、bitFlyer(対応予定)、ビットポイント(買い取り措置も検討)、GMOコイン(対応しない)、Zaif(対応しない)などに限定されることに気付きます。

付与するか否かは顧客の資産に関わることだけに、顧客が入金・出金などの事前対応が取れるよう、先に公式アナウンスしておく必要があるとして、売買については、上場後にまともに流通しなくなるリスクが今のところありそうで、その場合の対応がより面倒になるという面と、売買の取扱対象に追加するためには、金融庁への申請、許可を得る必要があるという実務上の事情が絡んでいそうです。

 

ただ、ビットコインゴールドが付与されて口座残高に追加されたとしても、その取引所において売買の取扱対象とならなければ、レートも付かず、換金もできないという中途半端(ある意味、無価値)な状態となります。

それでもbitFlyerなど、別の取引所が1社でも売買サービスを開始すれば、ビットコインゴールドをその取引所に送金することで売却できるため救いはありそうですが、bitFlyerでも売買サービスは状況を見ながら11月以降の開始予定となっています。

10月25日以降しばらくは、ビットコインゴールドを得る権利は獲得したものの、口座残高にはなかなか反映しない、国内では売却・換金できないといった、ヤキモキする展開が続きそうな気配です。

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。