本日2017年11月8日(水)時点のビットコイン情報をお届けします。
16時頃のビットコイン価格は、841,000円前後(時価総額:約14.03兆円)です。
昨日の同時刻帯より1万円ほど高い水準です。
日本時間11月8日午前5時台に一時80万円台まで下落したものの、値を戻しました。
本日の記事では、リサーチ会社が実施したビットコインの利用実態調査を基に、FXの口座数と比較した所見などをまとめてみたいと思います。
【1】マクロミル社の1万人調査結果、ビットコイン購入経験者は4.7%
マーケティングリサーチ会社マクロミルが、自社モニター会員1万人(20才〜69才の男女)を対象に2017年10月実施した、ビットコイン利用実態把握調査結果が発表されました。
ビットコインに関する調査|無料調査レポート- HoNote(ホノテ)
ビットコインの認知度
- 「知っている」31.4%、
- 「名前を聞いたことがあるが意味はわからない」56.2%
- 「知らない」12.4%
ビットコインの購入経験
- 「現在保有している」2.7%
- 「購入したことはあるが、現在は保有していない」2.0%
- 「購入したことがない」82.9%
- 「まったく知らない」12.4%
ビットコインの購入経験がある人は、全体の4.7%に留まったものの、日本の20才〜69才人口が約8,000万人であることを考えると、単純計算でビットコイン購入経験者は約376万人に上ることになります。
【2】開示データが少なく他社と比較しづらいビットコイン業界
ただ、購入経験者376万人という値は、感覚値としてさすがに多すぎる気もします。
国内最大、それも恐らくは断トツの口座数を誇るbitFlyerでさえ、お客様がまもなく100万人というキャンペーンを実施中です。
もうすぐ 100 万人 カウントダウンキャンペーン 【bitFlyer】
その100万口座というのも、10数年先行するFXでは業界トップクラスの企業でさえ50万〜60万口座ですので、かなり多く感じます。
bitFlyerは口座数ではなく、「お客様」という表現を使っていますが、メールアドレスの登録だけでウォレットを使える(取引するためにはグレードアップが必要)サービスも提供しているため、未取引ユーザーも相当含まれていると推察できます。
ポイントサイトとの連動などにより、無料でビットコインを受け取るだけで取引しない人も多いと思われ、免許証などの本人確認書類を提出し、自らの投資資金を預けて実際に取引をしている実口座数は限定されそうです。
一方、マイボイスコム社が2016年6月に実施したFXに関するアンケート調査では、FXの取引経験者は8.4%となっており、日本の20才〜69才人口約8,000万人で単純計算すると、672万人となります。
FXに関する調査(第4回)/アンケートデータベース(MyEL)
FXを「現在、取引をしている」は4.2%、「現在は取引していないが、過去には行っていた」は4.2%で、これらをあわせた利用経験は8.4%です。また、利用経験に「取引したことはないが、内容を詳しく知っている」「取引したことはないが、名前は知っている」をあわせた認知率は8割弱です。
矢野経済研究所のアンケート調査では、有力FX企業16社の2017年9月末時点の口座数合計は合計447万口座となっており、この調査に含まれないFX会社の口座数や、取引所為替証拠金取引「くりっく365」の口座数(約81万口座)などを加えると、マイボイスコム社の調査結果とかなり近い数値になりそうです。
有力FX企業16社の月間データランキング-2017年9月- - 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所
取引所為替証拠金取引 口座数・証拠金預託額|取引所FX「くりっく365」の過去データ|TFX ヒストリカルデータベース|株式会社 東京金融取引所
仮想通貨業界は情報開示の面でまだまだ未整備のため、企業間の比較が容易ではありません。
日本仮想通貨事業者協会などの業界団体が中心となり、他業界と同様にデータ公開や口座数のカウント方法などのルール統一が進むことを期待したいところです。
本日、こちらからは以上です。