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Segwit2x導入延期で相場は乱高下|FXのレバレッジは来年10倍に?

本日2017年11月9日(木)時点のビットコイン情報をお届けします。
16時頃のビットコイン価格は、846,000円前後(時価総額:約14.10兆円)です。

昨日の同時刻帯より5,000円ほど高い水準です。
11月16日前後に導入される予定だったSegwit2xが延期と突如発表されたことで、日本時間11月9日午前2時台に史上最高値水準となる87万円台半ばまで上昇した後、一転81万円まで急落するなど、激しい値動きを見せました。
ビットコインから資金が流れたようで、アルトコインは全面高です。

本日の記事では、急展開を見せたSegwit2xや、3日間で100億円規模を資金調達したQUOINE社の大型ICO「QASH」の最新情報、FXのレバレッジ規制強化観測がネット証券の仮想通貨事業参入の背景にあるとする記事などをご紹介いたします。

 

【1】「Segwit2x」は導入延期に、十分なコンセンサスを得られず

ここ最近の相場材料だったSegwit2xの導入延期が、主導していたグループから突如発表されました。
Segwit2xプロジェクトを牽引してきた指導者の一人、米BitGoのMike Belshe氏のコメントによれば、現在までに十分なコンセンサスが得られておらず、このまま進めばコミュニティが分割してしまい、ビットコインの成長を妨げてしまう、との判断が働いたようです。

このニュースを受け、分裂回避を好感する買いと、分裂後に付与されるコイン目当てで買い増ししていた層からの投げ売りなどが錯綜し、ビットコイン相場は乱高下しました。

導入を強行せず、1週間前に延期発表という、大方の予想を外す結果となりましたが、冷静な判断が働いたという意味では、歓迎すべき展開と言えそうです。

ただ、Segwit2Xへの対応方法を煮詰めて、今後の予定を顧客に通知し始めていた仮想通貨取引所を始めとする関連サービス事業者は肩透かしを食らった格好です。

www.itmedia.co.jp

 

【2】QUOINE社の大型ICO「QASH」、「COMSA」に続き100億円規模を調達

シンガポール発祥QUOINE社による大型ICO「QASH」は、Segwit2Xによる影響を回避するため、11月6日からの3日間に短縮してトークン販売を行ないましたが、最初の24時間で予定していた2億5千万QASH(約70億円)が売り切れてしまい、売り出し予定がなかった留保分から更に1億QASHを販売に回したものの、そちらもすぐに消化され、最終的には合計3億5千万QASH(約98億円)を大幅に上回るオーダーが集まり、比例配分することになりました。

公式Telegramから情報抜粋
  1. 比例分配比率は55%(10,000QASHを購入予約⇒ 5,500QASHが分配)
  2. 残りの45%は入金された通貨(BTC/ETH/JPY)で返金
  3. 作業完了まで3営業日要する見込み

 

先行したテックビューロ社の「COMSA」は、約1ヶ月で100億円超を調達しましたが、QUOINE社の「QASH」は、販売期間が短縮されたこともあり、それを上回る調達スピードとなりました。
インターネット上では比例配分になることを見越して、予め多めにオーダーしたとの声も聞かれています。

今回調達した資金で開発するQASHブロックチェーンのリリースは2019年第2Qとだいぶ先となりますが、売り出したQASHは12月1日に自社取引所、及び提携先の香港大手取引所Bitfinexなど複数の取引所に上場する計画としており、上場後の値上がり期待で購入した層が圧倒的に多いことから、上場後の相場動向やIPOと同様に初値での売りがどれだけ集まるのかに注目したいところです。

 

【3】FXの倍率引き下げ(10倍)観測が、ネット証券の仮想通貨参入の背景に

東洋経済オンラインが11月8日、ネット証券会社が相次いでビットコイン取引事業に参入する背景をまとめた記事をアップしました。

日経新聞が9月27日、金融庁がFXの証拠金倍率(レバレッジ)を引き下げる検討に入ったと報じましたが、これに続く内容となります。

www.nikkei.com

 

金融庁が10月下旬に公表した「金融レポート」の中で、FX業者のリスク管理の不十分さが指摘されており、金融先物取引業協会が昨年実施したストレステストにおいても、差入証拠金の未収金リスクとカバー取引先の破綻リスクが指摘されています。

こうしたリスク対策のため、金融庁がFX取引の上限レバレッジを25倍から10倍程度にまで引き下げてくることは避けられず、投資効率の悪化を嫌がる投資家がより価格変動が大きいビットコインなどの仮想通貨へシフトするという見方が、GMOなどFX事業での収益比率が高いネット証券会社の背中を押しているようです。

toyokeizai.net

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。