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機関投資家はビットコイン投資にネガティブ?|QASHが本日上場

本日2017年11月21日(火)時点のビットコイン情報をお届けします。
16時30分頃のビットコイン価格は、913,000円前後(時価総額:約15.24兆円)です。

昨日の同時刻帯より2万円ほど高い水準です。
ビットコインSegwit2xや、ビットコインキャッシュへの乗換取引などの騒動が一段落し、買い安心感が広がったことで、ビットコイン価格は一気に90万円を突き抜け、一時93万円台まで上昇しました。

ところが11時頃、米ドルの値動きと連動した仮想通貨Tetherが約35億円ハッキングされたというニュースや、香港で仮想通貨関連ビジネスを行う会社の銀行口座が次々と閉鎖させられているという情報、米CMEが12/11にビットコイン先物を上場するという情報はエラーで延期されるという見方など、様々なネガティブ情報がネット上で一気に駆け巡り、ビットコインは88万円台まで急落しました。その後、14時頃から反発しています。
(米CMEでの上場日は12/10又は12/11の模様です)

本日の記事では、今後参入が期待される機関投資家の多くがビットコイン投資に対してネガティブであるというロイター社の記事や、QUOINE社の大型ICO「QASH」の上場情報を取り上げたいと思います。

 

【1】機関投資家の多くはビットコイン投資にネガティブか

ニューヨークで開催された「GLOBAL INVESTMENT 2018 OUTLOOK」に参加した機関投資家の多くが、ビットコイン投資に対してネガティブであるとロイター社が報じました。

jp.reuters.com

 

投機的で適正価格が判断しにくいことや、ファンダメンタルズを欠いていること、マネーロンダリングなど犯罪行為に用いられている点などが主な理由として挙げられています。

米CMEが12月に上場を予定しているビットコイン先物についても、いまのところ大半の機関投資家は動かない見通しとしながらも、英マン・グループはCMEの先物が上場されればビットコインを投資対象に加える方針を明らかにしている他、機関投資家は6〜8ヶ月後には参入し始めると予想する声も出ているなど、実際は今後の投資環境の変化により情勢は流動的となりそうです。

日本勢ではゆうちょ銀行の副社長が、「ビットコインは良くて100ドルくらい」「売買している人も使っている人も見たことない」「ITバブルよりひどい」など、完全に否定的な発言をしています。

法定通貨を取り扱う銀行として、ポジショントークの側面も多分にありますが、ゆうちょ銀行がビットコインに投資することはまずなさそうです。

jp.reuters.com

 

【2】予定前倒しでQUOINE社の「QASH」が本日上場

11月6日からの3日間で100億円規模の資金調達に成功したシンガポール発祥QUOINE社による大型ICO「QASH」ですが、スケジュールを前倒しして本日11月21日15時より自社取引所QUOINEXなどで上場されることになりました。

もともと12月1日に上場が予定されていましたが、ビットコイン分裂の話が落ち着いたことで、前倒しになったものと思われます。

www.atpress.ne.jp

 

比例配分(配分比率55%)になるほど予定以上に資金が集まったものの、購入者数は世界98か国、合計4,988名とのことで、意外と人数は少ないようです。一人あたり平均200万円ほどでしょうか。

テックビューロ社の同規模のICO「COMSA」では、登録者23万人で、購入者の2/3が1000ドル未満の小口と発表されていますので対照的です。

QUOINE社が今回調達した資金で開発するQASHブロックチェーンのリリースは2019年第2Qと相当先であることからも、上場後の値上がり期待で購入した層が大半と見られ、上場後の相場動向に注目が集まります。

16時30分時点の情報

アクセスと注文が殺到しているためか、異常値が記録されていたりとシステム的に不安定な挙動が続いており、はっきりしないものの69円前後を付けているようです。
販売時点の価格1QASH=0.001ETH(当時レートで約34円)から見れば、2倍程度となっているようです。

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。