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ついにビットコイン100万円突破|大義なき錬金術と化した分裂ラッシュ

本日2017年11月27日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
16時頃のビットコイン価格は、1,081,000円前後(時価総額:約18.05兆円)です。

先週金曜日の同時刻帯より17万円ほど高い水準です。
日本時間11月25日夕方(91万円台)より上昇の勢いが止まらなくなり、26日午前には100万円手前まで上昇しました。
26日中は揉み合いとなったものの、27日午前0時に100万円を突破すると再び加速し、108万円台まで一気に上昇しました。

米ドルベースでも9700ドル台を記録し、大台の1万ドル達成が現実味を帯びています。
またビットコインキャッシュも崩れることなく、18万円台で安定しています。

本日の記事では、100万円超えの主因とも見られるビットコインの更なる分裂騒動について、状況をまとめてみたいと思います。

 

【1】またまた分裂、今度は「ビットコインダイヤモンド」が誕生

11月24日深夜、ビットコインを基にした新コイン「ビットコインダイヤモンド」が誕生しました。
ブロックサイズの容量を8MBに拡大するなど、最近の分裂コインの流れに沿った仕様とされているものの、開発は匿名のグループが担当しており、実際にワークするか疑問視する声も出ていました。

一方、公式サイトでは世界で20を超える取引所がビットコインダイヤモンドに対応すると発表しており、日本国内でも老舗のBTCBOXや、国内2位の取引高を誇るコインチェックが新コイン付与を表明しています。

この分裂による新コイン付与期待が、週末のビットコインの上昇を招いた主因と見て良さそうです。

ただ、国内では10月に分裂したビットコインゴールドの付与さえ、まだ行なわれていないのが実情で、とりあえず付与する予定という姿勢を表明することで、他社への流出やクレームを抑えたい、という狙いがありそうです。

www.nikkei.com

 

【2】まだまだ続く、カネを生み出す錬金術と化した大義なき分裂騒動

恐ろしいのは、12月、来年1月にも大量にビットコインが分裂するという噂が流れていることです。

12月、来年1月に分裂誕生の噂があるビットコイン系新コイン
  • ビットコインプラチナ
  • ビットコインウラン
  • ビットコインシルバー
  • スーパービットコイン
  • ビットコインキャッシュプラス など

 

勢力争いの結果の分裂というより、新コインを生み出すことで得られる利益を目的として、一部のマイニング業者や開発コミュニティが仕掛けたものが大半と見られ、「分裂」がカネを生み出す錬金術として悪用されている印象です。

ビットコインを基にした新コインが生み出されるとなれば、新コイン付与期待でビットコインの値は上がり、新コインも投機目的で上昇する傾向が見られることから、短期的には誰も損をしないという風潮が広がり、公的に止めることができる団体も存在しないこともあって、全く歯止めが効かなくなってきています。

上場を判断する立場の取引所も、新コイン目当てのユーザー層から取り扱いへの圧力が働くため、他社との競争上、仮に大義がないとしても取り扱わないという決断をしづらい側面があります。

ビットコインの価格急騰をバブルと指摘する声は多いですが、価格そのものより、その裏側にある動きこそバブルと言わざるを得ない状態です。

それでも資金の流入が続く限り、ビットコインや派生コインの価格は上昇し続けます。
相場が大きく崩れる前に一定のルールを導入し、健全化を期待したいところです。

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。