ビットコインの値動きや最新情報を、あなたに分かりやすく伝えたい

分かりやすさ重視で、技術的な説明は極力省きます。噛み砕きすぎて一部不正確だったり、解説に主観が交じったりもしますが、分かりやすさ重視のためとご理解ください。

一時100万円割れの大暴落も、数時間でV字回復という怒涛の展開

本日2017年11月30日(木)時点のビットコイン情報をお届けします。
16時頃のビットコイン価格は、1,190,000円前後(時価総額:約19.89兆円)です。

昨日の同時刻帯より2万円ほど安い水準です。
日本時間11月30日午前0時過ぎから起きたパニック的な暴落で、一時100万円を割れる場面があったものの、わずか数時間で急回復するというジェットコースターのような相場展開となりました。

本日の記事では、今回の暴落における相場の流れと、今年2017年にこれまで起きた暴落の振り返り、及び米ナスダックもビットコイン先物上場を目指しているとするウォール・ストリート・ジャーナルの記事をご紹介したいと思います。

 

【1】11月30日午前0時過ぎから−26%もの大暴落も、数時間でV字回復

日本時間11月29日午前、ビットコイン価格が海外取引所で1万ドルの大台を突破したのを機に更に上昇の勢いが加速し、午後11時過ぎに130万円台に到達しました。
ここまでの24時間で20万円近く上昇するというハイペースぶりでした。

ところが日付が変わった11月30日午前0時14分頃、海外大手取引所BitFinexで大量の売り仕掛けが入ったのか、1分間で1,000ドル以上暴落する異常事態が発生し、ムードは一変しました。

ビットコイン価格は一気に下落し始め、午前4時台には100万円割れを記録するほどの大暴落となりました。わずか数時間で26%ほど下落した格好です。

特に、世界最大の出来高を誇るbitFlyerFXでは、最大15倍のレバレッジが効いていたことと、大暴落前には現物取引より10万円以上割高に取引されていたことから下落幅が大きくなり、大量のロスカットを巻き込んで、30%強ほど下落しました。
午前4時台の下落幅は日本が突出して大きく、ロスカットの影響であることが見て取れます。

(参考)外国との価格乖離グラフ

しかし、ここでbitFlyerFXのサーキットブレイカーが発動し、午前4時24分〜28分の5分間、取引が中断されたことで世界的にパニック売りが収まり、反発し始めました。

絶好の押し目と見た買いが大量に入ったことで、午前10時台には120万円台まで急騰し、あっという間にV字回復を果たしました。
まさにジェットコースターのような展開を見せた半日でした。

 

【2】定期的に起きるビットコインの暴落、2017年は今回で8回目

突然のビットコインの暴落はこれまでも定期的に発生しています。
調べてみると2017年に価格が25%以上暴落したのは今回で8回目となり、毎月のように起きていることが見て取れます。

2017年に起きたビットコインの暴落
  • (1/5)15万2,000円⇒(1/12)8万6,000円 …43%暴落
  • (3/16)14万5,000円⇒(3/25)9万9,000円 …32%暴落
  • (5/25)34万8,000円⇒(5/27)20万4,000円 …41%暴落
  • (6/12)33万8,000円⇒(6/15)25万1,000円 …26%暴落
  • (7/10)29万円⇒(7/16)20万6,000円 …28%暴落
  • (9/13)45万9,000円⇒(9/14)30万5,000円 …34%暴落
  • (11/9)85万8,000円⇒(11/12)60万9,000円 …29%暴落
  • (11/30)131万7,000円⇒(11/30)98万円 …26%暴落

 

1月の暴落は、中国での取引所規制が原因とはっきりしており、暴落前の価格を上回るまで3ヶ月半以上掛かりました。
しかし最近は、暴落の根拠となる材料が乏しく、高値警戒感が広がる中、ハイペースで急騰した後の調整や、売り崩しが主因と見られるものが目立ちます。
また、その後の相場回復に要する日数も段々と短くなってきた感があります。

押し目が少ないまま最高値更新が続いてきたため、買うタイミングを伺う投資家が相当溜まっており、暴落時こそチャンスと見て一気に買いが入るという構図が、最近のV字回復を演出していると思われます。

 

【3】米ナスダックも2018年上期にビットコイン先物を上場か?

来月12月に米CMEグループがビットコイン先物を上場する予定ですが、これに続き、米ナスダックもまたビットコイン先物を2018年上期に上場することを目指していると、ウォール・ストリート・ジャーナルが報じました。

激しすぎる値動きやマネロン利用疑惑などで、これまで躊躇していた大手金融機関もビットコインの急騰で投資家の関心が高まっていることを背景に、ビットコイン取引の導入に前向きになってきている模様です。

世界的な大手取引所に上場され、マーケットに厚みが出るようになれば、定期的に発生しているパニック的な暴落にも変化が生じるのかもしれません。

jp.wsj.com

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。