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ビットコイン一時43%暴落、悲観論浮上も1ヶ月前より60万円高い事実

本日2017年12月25日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
16時頃のビットコイン価格は、1,615,000円前後(時価総額:約27.07兆円)です。

先週金曜日の同時刻帯より13万円ほど安い水準です。
引き続き売り優勢の展開が続く中、レバレッジ取引のロスカットを巻き込んで、日本時間12月22日午後11時台には130万円前後まで急落しました。
12月23日早朝には一時197万円台まで急回復するも、その後は売りに押されてダラダラと下落する展開となっています。

暴落警戒と年末シーズンで、法定通貨に一旦戻す傾向が見受けられ、アルトコインも値動きはまちまちです。

本日の記事では、今年最大規模となった週末の暴落で一部悲観論が流れるものの、それでもまだ1ヶ月前より60万円以上高いという事実や、韓国やCBOEの取引状況などを取り上げたいと思います。

 

【1】今年最大規模の43%暴落も、1ヶ月前よりまだ60万円高いビットコイン

今回起きた下げを12月17日の高値227.8万円から計算すると、約43%もの暴落を記録したことになります。
今年10回ほど発生している暴落の中でも、年初1月に中国の取引所規制が原因で起きた暴落に匹敵する、今年最大規模のものとなりました。

2017年最大の暴落(年初1月、年末12月)
  • (1/5)15万2,000円⇒(1/12)8万6,000円 …43%暴落
  • (12/17)227万8,000円⇒(12/22)130万9,000円 …43%暴落

 

一部メディアや最近取引に参加した人の間では悲観論が流れていますが、ビットコインが100万円を突破したのは11月27日のことで、1ヶ月前の水準から見れば、まだ60万円以上高い水準に留まっています。
ここ1ヶ月間、あまりに早すぎた上昇ピッチが、年内の買い材料を全て消化したことで落ち着きを取り戻し、年末を前に利食いに押されて調整が入っただけとも言えます。

ただ一旦相場が動意付くと、レバレッジ取引やロスカットが加速装置となって、薄い場の注文を一気に消化し、値が飛んでしまう傾向は、1年前より市場規模が相当大きくなった今も変わりません。

こういった相場の傾向に慣れた古株ユーザーはともかく、投資に不慣れな新規参加者層が高いレバレッジを掛けた取引でいきなり退場に追い込まれるケースも散見されており、自己責任とは言え、金融庁からの監視の目が強まりそうな点が懸念されます。

 

【2】相場急落で日米と乖離広がる韓国、CBOEの出来高は大幅増加

日本では160万円、アメリカでは13,000ドルといった水準で推移する中、韓国のビットコイン価格は日本円換算で200万円前後といった高値を維持しており、乖離幅が30万〜40万円規模にまで拡大しています。

外国との価格乖離グラフ

ある意味、更に下げようとする相場を韓国マネーが留めている格好ですが、韓国ではリップルを始めとするアルトコインの人気が高く、韓国ウォン建てのビットコイン取引シェアは4-5%程度しかないことから、ブレーキ役としては少々力不足で、先行き不透明な法規制やハッキングリスクの高さもあって、今後の不安要因として捉えることもできそうです。

一方、相場が大きく動いたことで、CBOEのビットコイン先物では直近取引日の出来高が2018年1月限で12,554枚(約200億円)に達し、初日の3倍もの出来高を記録しました。
まだまだ既存の仮想通貨取引所には届かないものの、流動性が生まれ始めたことは歓迎すべき事柄と言えるでしょう。

XBT-Cboe Bitcoin Futures

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。