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リップル大躍進でビットコイン時価総額シェアが半減、盟主交代の危機?

新年あけましておめでとうございます。
本日2018年1月4日(木)時点のビットコイン情報をお届けします。
15時頃のビットコイン価格は、1,810,000円前後(時価総額:約30.37兆円)です。

12月29日の同時刻帯より6万円ほど高い水準です。
年末の相場は弱含みの展開が続き、12月31日には150万円前後まで下落したものの、年明けから反発し、結果的に往って来いの相場となりました。

年末年始は新規資金流入と材料が限られる中、リップルとネムが人気を集め、12月29日午後4時時点と比較して、本日までに2倍以上の値上がりを見せました。

本日のメールでは、リップルを始めとするアルトコインの大躍進で、仮想通貨全体の中でビットコインの時価総額シェアが急速に落ち込み、1ヶ月間で半減している現況や、国税当局が多額の利益を得た仮想通貨投資家のリストアップを開始したとする朝日新聞の報道を取り上げたいと思います。

 

【1】リップルの時価総額急拡大で、ビットコインのシェアが1ヶ月で半減

ビットコインが12月8日に231万円の史上最高値を付けて以降、伸び悩みが目立つ中、ここ1ヶ月間で多くのアルトコインが数倍以上値上がりしたことで、仮想通貨全体の中で、ビットコインの時価総額シェアが急速に落ち込んでいます。
12月8日にはビットコインの時価総額が全体の67.5%と、仮想通貨の基軸通貨として相応しいシェアを占めていましたが、本日現在では33.9%と半減しています。

Percentage of Total Market Capitalization (Dominance)

ビットコインの時価総額シェア
  • 2017年12月8日 …全仮想通貨の67.5%
  • 2018年1月4日 …全仮想通貨の33.9%

 

ビットコインのシェアを奪った代表格はリップル(XRP)で、ここ最近の急騰で、ビットコインに次ぐ時価総額を誇っていたイーサリアム(ETH)を一気に抜き去り、時価総額ランキング2位に躍り出ました。
リップルの時価総額は既にビットコインの半分強にも達しており、過熱感を懸念する声もあるものの、このままリップルの高騰が続けば、盟主交代という仮想通貨マーケットの歴史に残る瞬間が見られるかもしれません。

Cryptocurrency Market Capitalizations

仮想通貨の時価総額ランキング
  • 1位:ビットコイン(BTC) …2,525億ドル
  • 2位:リップル(XRP) …1,367億ドル(BTCの約54%)
  • 3位:イーサリアム(ETH) …920億ドル(BTCの約36%)
  • 4位:ビットコインキャッシュ(BCH) …414億ドル(BTCの約16%)

 

またこの余波で、リップル総発行数の過半、600億XRP以上を保有している米リップル社に約11%出資しているSBIホールディングスの株価も高騰しています。

SBIホールディングス(株)【8473】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス

 

このまま躍進著しいアルトコインにビットコインのシェアが削り続けられるのか、はたまた昨年何度も見られたようにビットコインが高騰するタイミングで、アルトコインから資金が流入してビットコインのシェアが回復するのか、注目したいところです。

 

【2】国税当局が多額の利益を得た投資家のリストアップを開始か

国税当局が仮想通貨の取引で多額の利益を得た投資家の調査を始めたと年明け早々、朝日新聞が報じました。
リストアップ対象は数千万円〜数億円以上の利益を得た投資家とされており、所得税・住民税合わせて最高税率55%の徴収が見込めることから、無申告による税逃れを防ぐ構えを取る模様です。

無申告者は通常、1-2年泳がせた上で摘発するのではという見方もありますが、降って湧いたような仮想通貨バブルで、これまで確定申告と縁がなかった層(エンジニア、ノマドワーカー、主婦、学生など)が対象に含まれることや、仮想通貨が突如暴落して納税資金を失ってしまう恐れもあること、又、海外への脱出を口にする投資家も散見されることから、牽制の意味も含めて早めに当局が動く可能性もありそうです。

2017年分の確定申告期間は、2018年2月16日(金)から3月15日(木)までです。
この時期、納税資金確保のための換金売りが一定数出そうです。

www.asahi.com

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。