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【韓国】仮想通貨禁止論は一歩後退か?|MUFGが仮想通貨取引所開設へ

本日2018年1月15日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
15時頃のビットコイン価格は、1,696,000円前後(時価総額:約28.50兆円)です。

先週金曜日の価格より1万円ほど安い水準です。
週末のビットコイン相場は163万円台〜175万円台のレンジで上下動する展開となり、割安感が出る価格帯では買いが入るものの、材料不足と韓国での取引規制問題への警戒感から勢いが持続しない状況です。

本日の記事では、韓国の取引規制についての続報と若者が規制に強く反発する背景、及び三菱UFJが発行するMUFGコインを仮想通貨として取り扱うために取引所を開設する方針を示したニュースを取り上げたいと思います。

 

【1】韓国の仮想通貨禁止論は一歩後退も、予断を許さない状況続く

先週、韓国法務省が仮想通貨取引を禁止する法案を準備していると発表したことで、市場の警戒感が一気に高まり、ほぼ全ての仮想通貨が急落する事態となりましたが、その後、若者を中心に国民から強い反発の声が噴出したため、韓国大統領府が「最終決定ではない」と火消しに動いていました。

本日1月15日午前時点の韓国メディアの報道によれば、仮想通貨取引所の閉鎖については投機抑制策の一つとした上、今後は国務調整室が中心となって政府内の意見を調整していく方針となったようです。

japanese.yonhapnews.co.kr

 

取引所閉鎖の可能性が消えた訳ではなく、引き続き警戒する必要がありそうですが、国民の声に政策が左右されやすいと言われる韓国で、文在寅大統領が自身の支持基盤である若者層から強い反発が出ている仮想通貨の取引禁止にまで踏み切るかどうかは微妙なところです。

一方、金融当局が推し進めている取引所への実名登録義務化は着実に実行される模様で、規制の第一段階としても違和感がありません。

headlines.yahoo.co.jp

 

朝鮮日報は、韓国で仮想通貨取引を行なう人の60%に当たる180万人が20代、30代だとした上で、彼らが仮想通貨取引に熱狂する背景には、将来の希望が見えないという切迫した現実認識があると指摘しています。

平昌オリンピックの開幕を2月9日に控える今、仮想通貨取引の禁止などの強い措置は国民の反発、混乱を招く恐れが高いと見て、判断は当面先送りされそうな雰囲気です。

headlines.yahoo.co.jp

 

【2】三菱UFJが発行するMUFGコイン、取引所開設で仮想通貨になる?

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が、自社で発行し実証実験を進めている「MUFGコイン」を仮想通貨として取り扱うために、2018年度中に取引所を開設する方針を決めた、と毎日新聞が報じました。

MUFGコインは元々、1コイン=1円に固定させたデジタル通貨として流通させる予定でしたが、円などの法定通貨と完全ペッグしたものは仮想通貨の定義に外れるため、MUFGコインは前払式支払手段、いわゆる電子マネーと同じ扱いとなり、100万円超の送金を禁じる資金決済法が適用される可能性が高いことから、企業の利用に不便が生じるとして、方針を転換した格好です。

ただMUFGが開設する取引所では、限りなく1コイン=1円に近づくよう価格をコントロールする方針としており、形だけの取引所(交換所)となりそうです。

法の制約を回避するための無理矢理感が否めず、今後の金融庁の判断が気になりますが、邦銀として初めて仮想通貨の取引所を開設する方針を示した事実に変わりはなく、話題を呼んでいます。

mainichi.jp

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。