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24時間で40%暴落、一時100万円割れ|規制報道とロスカット・投げ売り

本日2018年1月17日(水)時点のビットコイン情報をお届けします。
15時頃のビットコイン価格は、1,274,000円前後(時価総額:約21.41兆円)です。

昨日の同時刻帯より37万円ほど安い水準です。
昨日は1月16日午前7時台の169万円台から、翌17日午前7時台には101万円台まで暴落(24時間で40%暴落)するという、記録的な相場展開となりました。
一時100万円割れを記録した取引所もありましたが、その後反発して現時点では120万円台まで値を戻しています。

悪材料と売り仕掛け、そこにロスカットと投げ売りが重なったことが原因ですが、過去最大規模の暴落となった昨日の下落状況ついてまとめてみたいと思います。

 

【1】1月16日-17日、規制報道とbitFlyerショックで下落が止まらない事態に

昨日の記事でお伝えした通り1月16日午前、中国当局が仮想通貨取引の規制対象を拡張すると伝えられたことや、ドイツ中央銀行理事の「仮想通貨の規制は世界規模で行うべき」発言などを受け、各国での規制強化に対する警戒感が高まり、170万円を挟んだレンジ相場から下落基調に傾いてきていた中、16日午後から下落要因が続々と重なっていったことで段階的に暴落しました。

16日午後0時台「bitFlyerが現物・FXの価格乖離縮小策を発表」

国内最大手取引所bitFlyerが現物価格と最大15倍のレバレッジが効くFX価格の乖離縮小を目的とした新制度の導入予定(1月中)を発表、乖離の許容範囲を従来の20%から10%に狭める内容だったことから、現物より10%以上高く推移していたFX価格が急落、現物価格も連れ安するなど、地盤が更に緩くなりました。

bitFlyer 現物とFX の価格乖離の縮小を目的とした「SFD」導入予定について

 

16日午後4時台「ロイターが中国人民銀行副総裁の見解を報道」

中国人民銀行副総裁が政府内の会議で仮想通貨関連サービスを禁止すべきとの見解を示したことをロイターが報じ、午前に伝わっていたブルームバーグ配信の消息筋情報の裏付けが取れたことで下げが加速しました。

jp.reuters.com

 

16日午後6時台「bitFlyerのFX価格が暴落、世界中に波及」

国内最大手取引所bitFlyerのFX取引で異変が生じました。
売り仕掛けと投げ売りにより大量のロスカットが連鎖したことでFX価格の値が飛び、計4回サーキットブレークでの取引中断を挟みながら、約30分間で168万円台から106万円台まで暴落、現物との価格差が逆転する異常事態となりました。
この暴落が世界中の取引所に波及し、ビットコイン現物価格も130万円前後まで売り込まれました。

 

17日午前「日本市場で投げ売りが加速」

16日深夜に150万円前後まで値を戻したものの、NY時間に入ってからもズルズルと下落する展開が続き、17日午前6時頃には再び130万円前後まで下落していました。
午前7時頃より日本市場の投げ売りで下げが加速、一気に101万円台まで急落しました。
ドル建て市場ではそこまで下落しなかったことで一時、円建て価格がドル建て価格を下回るという珍しい事態となりました。
その後135万円台まで回復したものの、再び売りに押されて一進一退の展開が続いています。

外国との価格乖離グラフ

 

【2】ビットコイン暴落も昨年11月末時点の価格水準に戻っただけという見方

1月16日午前7時台からの24時間で、ビットコインは約40%暴落しましたが、リップル(XRP)は212円から84円台まで約60%暴落するなど、ほぼ全てのアルトコインがビットコイン以上に暴落しました。
海外の取引所ではビットコイン(BTC)建ての取引が主流であることや、急騰狙いで大量に流入していた短期投機筋と最近の投資参加者層が暴落を見て投げ売り、下落幅が一層拡大した格好です。

今回の暴落で、ビットコインは史上最高値231万円台から半値水準まで値を落としました。
レバレッジ取引で多額の損失を出した人も多く、バブル相場は終わったという悲観的な声も多く聞かれます。

 

一方、昨年12月に仮想通貨は急騰し、価格水準を大きく切り上げましたが、11月末時点ではビットコインは117万円台、リップルに至っては26円台に過ぎなかったことも改めて指摘したところです。
ビットコインは12月の急騰前の水準に戻っただけで、アルトコインは11月末時点から今なお数倍高い水準にあります。

今回の暴落も長い目で見れば、あまりに行き過ぎた価格上昇ペースに調整が入っただけという見方もでき、中国・韓国など各国で規制の動きが強まったことには引き続き警戒していく必要があるものの、暴騰・暴落を繰り返してこれまで成長してきた仮想通貨マーケットでは、悲観的になりすぎないことも重要と言えそうです。

悪材料に反応しやすいのは、明確な買い材料が不足しているからという点も大きく、ビットコインETFの進展を始めとする明るい話題が飛び込むことによる市場ムードの変化を期待したいところです。

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。