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【中国】海外拠点サービスも規制へ【韓国】キムチプレミアムが遂に解消

本日2018年2月5日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
15時頃のビットコイン価格は、888,000円前後(時価総額:約14.96兆円)です。

先週金曜日の同時刻帯より5万円ほど安い水準です。
日本時間2月2日午後9時台に一時77万円台まで下落した後、一気に下げすぎた反動もあり、2月4日未明には102万円台まで反発しました。
その後は買い材料不足から再びズルズルと値を下げる展開となりました。

本日の記事では、中国が海外拠点サービスにまで規制を強化する方針を示したことや、国際価格より20%程度高く取引されていた韓国のキムチプレミアムが解消した事象、及びコインチェック事件の続報などを取り上げたいと思います。

 

【1】中国、更なる規制強化へ、海外拠点・仮想通貨建て取引もNGか

中国当局は、国民の仮想通貨取引について今後更に規制を強める方針であると現地メディアが報じています。

中国国内では法定通貨と仮想通貨を交換する取引所やICOは規制対象となり、取引できない状態となっていますが、海外に拠点を移した事業者が提供するサービスなどを利用して取引を継続する中国人投資家が多く、今回の動きはこういった抜け道を封じる狙いがあるとみられます。

一部取引所では当局の方針を受けて中国本土のユーザーにサービスを提供しないと発表するなど、既にその動きは始まっており、検索大手「百度」や中国版Twitter「微博」から仮想通貨、ICO関連の広告が一斉に消えたとも報じられています。

国家が管理できない仮想通貨を完全に追い出す姿勢を中国当局が改めて示したことは、ある程度織り込み済みだったとは言え、マイナス材料が続いて足腰が弱っているビットコイン相場にとってネガティブに働きそうです。

jp.cointelegraph.com

 

【2】韓国、取引所閉鎖報道は下火も勢い戻らず、キムチプレミアムが解消

2018年1月の急落要因となった韓国の仮想通貨取引規制問題は、本人確認の強化や取引所への監視強化が落とし所となり、取引禁止といった最悪の結末を回避した感がありますが、1月30日から韓国の取引所で新規口座開設の受付が再開されたものの、コインチェック事件やテザー疑惑再燃で仮想通貨マーケットが総崩れとなったことで、ここまで相場を押し上げてきた韓国マネーにも勢いが感じられません。

韓国ではビットコインを始めとする仮想通貨が、日欧米より常に20%程度高い価格で長らく取引されてきており、この乖離幅は「キムチプレミアム」と呼ばれていましたが、ここ最近の急落でキムチプレミアムは完全に解消し、国際価格とほぼ同水準となりました。

外国との価格乖離グラフ

キムチプレミアムが噂通り、取引所の市場操作によるものだったのかは現状不明ですが、プレミアムが剥がれた分、韓国市場の下落幅はより大きくなったことで、投資家は相当痛手を被ったことになります。

今回の暴落で、ビットコインよりもアルトコインの下落幅が大きくなっているのは、アルトコイン人気と高騰を支えてきた韓国市場の失速と、国内最多のアルトコインを取り扱うコインチェック社の事件が大きく響いたと言えそうです。

jp.cointelegraph.com

 

【3】日本、コインチェック社への立ち入り検査は継続中

2月2日、ネム流出事故を起こしたコインチェック社に金融庁が立ち入り検査に入りました。
補填可能な資産が実在しているか、顧客資産の分別管理体制に問題はないか等の確認が進んでいるものの、今のところ金融庁から結果についてのアナウンスはなく、検査は継続中とみられます。

コインチェック社は3日、現在の状況についての声明を出しましたが、取引・出金再開の時期についての新情報はなく、ネム以外の顧客資産は保全されていることを伝える内容のみとなっています。

金融庁が立ち入り検査に動いたことで、今後のアクションについては全て金融庁の許可が必要な状態となっているとみられることから、立ち入り検査の終了と結果報告が出るか、業務改善命令での書面提出期限(2/13)まで、当面大きな動きはなさそうです。

corporate.coincheck.com

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。