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CC社等みなし15社、期限設定で存続の危機に|FXレバ10倍は不可避か

本日2018年2月13日(火)時点のビットコイン情報をお届けします。
15時頃のビットコイン価格は、941,000円前後(時価総額:約15.87兆円)です。

先週金曜日の同時刻帯より7万円ほど高い水準です。
3連休中の相場は円建てで90万円台前半、ドル建ては8,500ドル前後を挟んで上下動する展開となりました。
9,000ドルが目先の心理的な壁となっている雰囲気です。

本日の記事では、コインチェック社が本日より日本円出金を再開したニュースや、同社を含む15社のみなし登録業者に期限を設けることを検討する金融庁の動き、及びFXのレバレッジ規制10倍案を本格議論する有識者会議が本日スタートするという情報を取り上げたいと思います。

 

【1】コインチェック社が日本円出金を本日再開、金融庁へ書面報告も本日か

9日のNHKの報道の通り、コインチェック社が1月26日のネム流出事故発覚以来初めて、日本円の出金を本日13日から再開しました。
関係者によると、この間止められていた出金要請額は300億円を超えている模様で、出金の再開が本日無事に確認できたことで様子見していた投資家層も動き出せば出金要請額は更に増えそうです。

実際、唯一取引可能なビットコインを決済して日本円を出金する動きが出ているためか、コインチェックではビットコイン価格が他社より4万円程度安い水準で取引される状態が続いています。

www.jiji.com

 

コインチェック社は本日、今般の流出事故の原因や社内管理体制の強化策などを業務改善命令に基づき、金融庁に書面報告すると見られていますが、日本円以外の出金や、ビットコイン以外の取引はいまだ凍結されたままで、流出したネムの補填時期なども目処が立っていない状況です。

コインチェック社としては、一つ一つのステップをクリアしていきながら事業再開を目指す方針ではあるものの、金融庁が納得の行く回答になっていなければ書面の再提出を命じられたり、次の行政処分が下される可能性も高く、まだまだ予断を許さない厳しい状況が続きそうです。

 

【2】みなし登録業者に期限、コインチェック社含む15社が存続の危機

2017年4月の仮想通貨関連施行以前に、仮想通貨取引所を運営していた業者は、同9月末までの猶予期間を過ぎても、金融庁の登録可否審査が終了するまでは、「みなし登録業者」として活動することが特例として認められていました。

今回、その「みなし登録業者」であったコインチェック社が事故を起こしたことで、事業活動を容認していた金融庁への批判が高まりつつあり、金融庁はみなし登録についての期限を設ける方向で検討を進めている模様です。

this.kiji.is

 

みなし登録業者はコインチェック社を含めて15社あり、ジャスダック上場のトレイダーズホールディングス関連の「みんなのビットコイン」、海外老舗取引所の日本子会社である「Kraken(Payward Japan)」、クラウドファンディング大手の「CAMPFIRE」など、一定以上の基盤を持つ企業も該当します。

みなし登録期限を過ぎれば、仮想通貨取引所事業を継続できなくなるため、自主的撤退も含めて、淘汰の波が押し寄せそうです。
また、事業再開を目指すコインチェック社にとっては、期限までに行政処分を回避しつつ、金融庁登録審査をパスする必要が生じるなど、致命的な決定になる恐れがあります。


また金融庁は、無登録で違法営業している仮想通貨交換業者に対する初めての警告を今週内に出した上、是正しない場合は刑事告発する姿勢を示しました。
警告第1号はマカオ拠点の田塩享寛氏(チャーリー・タカ氏)が率いるブロックチェーンラボトリーと報じられています。
コインチェック事件を契機に、金融庁が一気に動き出した感があります。

www.nikkei.com

 

【3】FXのレバレッジ規制(最大10倍案)、いよいよ本日から議論開始

日経新聞が昨年9月27日、金融庁がFXの証拠金倍率(レバレッジ)を引き下げる検討に入ったと報じて以降、現実味を帯びてきたFXの最大レバレッジ10倍案について、金融庁が本日13日に有識者会議を立ち上げ、規制強化を議論することになりました。

FXのレバレッジ規制は初回が2010年8月(最大50倍)、2回目が2011年8月(最大25倍)に行なわれており、今回実施されれば3回目となります。
決定の場合、過去に倣えば2018年8月から、遅くとも秋頃には実施されると見られます。

国内の仮想通貨取引所でもFXの規制を参考に、上限15倍〜25倍のレバレッジを提供する企業が多い中、金融庁の監視強化の流れを受けて問題が飛び火しないよう、早い段階で自主的にレバレッジを引き下げる動きもありそうです。

www.nikkei.com

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。