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MTGOX元社長に多額の余剰財産が?|Binanceがハッカー情報に懸賞金

本日2018年3月12日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
15時頃のビットコイン価格は、1,023,000円前後(時価総額:約17.30兆円)です。

先週金曜日の価格より12万円ほど高い水準です。
一時90万円割れ寸前まで急落したものの、その後8,500ドル前後で何度も反発し、目先の底が確認できたことで、100万円台に戻してきました。
ただ10,000ドルまでは戻しておらず、方向感がはっきりしない展開です。

本日の記事では、破綻したマウントゴックス社の元社長が多額の余剰財産を受け取ることになりそうな現況や、不正攻撃を防止した海外大手取引所Binanceが試みる、ハッキング犯の情報提供者に懸賞金を贈呈する施策を取り上げたいと思います。

 

【1】マウントゴックス社の多額の余剰財産がマルク・カルプレス氏に?

2014年に破綻したマウントゴックス社は当時、12万7,000人(うち日本人は1,000人)ほどのユーザーを抱える世界最大規模の仮想通貨取引所でしたが、85万BTC(当時約500億円分)のビットコインが消失したことで、返還不可となり損失を被った債権者が数多く出ました。
元社長のマルク・カルプレス氏は業務上横領罪などに問われて東京地裁で公判中です。

マウントゴックス社は破産手続きに入り、残余財産(10億円+20万BTC)が債権者に分配される流れとなりましたが、その後のビットコイン価格の急騰で残余財産の価値が数十倍に膨らんだため、債権者に破綻時のレートで精算した日本円を全額返却したとしても、なお1,000億円以上の資産が残る計算となりました。

このまま破産手続きが進むと、多額の資産がマウントゴックス社の株主の手に渡ることになりますが、同社株式の88%はマルク・カルプレス氏が100%株主の法人が所有するため、実質的に同氏が大部分を受け取ることになるという、何とも言い難い事態となっています。

このことを不服とする債権者の一部は昨年11月、上昇したビットコインの価値の分配が可能となる民事再生手続きを東京地方裁判所に申し立てています。

www.mc-law.jp

 

なお、マウントゴックス社の破産管財人が、382億円分のビットコインを市場で売却済みであることを発表していますが、売却の度にビットコイン価格は大きく下げています。
仮に、残り2,000億円分近いビットコインも売却されることになれば、市場に大きなインパクトを与えることは確実なため、今後の動向に注目が集まっています。

 

 

【2】海外大手取引所Binanceが、不正攻撃者の情報提供に懸賞金25万ドル

海外大手取引所Binanceが3月7日、ハッキング被害にあったという情報が駆け巡り、警戒感から相場が一時急落する場面がありましたが、攻撃は確かにあったものの取引所のシステム管理システムが作動して被害の発生は防げたようです。

Binance社はハッキングなどの攻撃から守るだけでは不十分であり、攻撃的な施策を取るべきだとして、3月7日の未遂事件を起こしたハッカーの逮捕に結びつく情報提供者に25万ドル相当の懸賞金を贈呈するという試みを発表しました。

更には今後、取引所ハッキングについての情報提供者への懸賞金として、1,000万ドルほどの仮想通貨を確保することを計画すると共に、同業者に対してこの施策に参加することを促しています。

仮想通貨のハッキング犯の追跡は高度な知識が必要で、これまで逮捕されることは珍しく、そのことが新たな犯罪を誘発している面がありましたが、専門知識を善良な目的で活かすホワイトハッカーを懸賞金というインセンティブで集めて対抗することは、牽制効果のほか、犯罪者グループからの情報漏えいも期待できそうで面白い試みです。

coinpost.jp

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。