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G20、FSBの規制拒否で波乱?|Monero、Zcash、Dashは取扱中止へ

本日2018年3月19日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
15時頃のビットコイン価格は、892,000円前後(時価総額:約15.10兆円)です。

先週金曜日の同時刻帯より2万円ほど高い水準です。
週末の間はズルズルと下がり続け、日本時間3月19日未明には7,200ドル台、78万円前後に達しましたが、金融安定理事会(FSB)がG20での仮想通貨規制の呼びかけを拒否したことが伝わると急反発しました。

本日の記事では、G20財務相・中央銀行総裁会議の直前に、FSBが国際的な仮想通貨規制を拒否するというサプライズと、コインチェック社が匿名性が高い3通貨の取扱を打ち切る見通しについて取り上げたいと思います。

 

【1】金融安定理事会(FSB)が国際的な仮想通貨規制を拒否する波乱の展開

いよいよ本日3月19日と明日20日、ブエノスアイレスでG20財務相・中央銀行総裁会議が開催されますが、麻生太郎財務相は「森友学園」への国有地売却をめぐる財務省文書の改ざんに関する国会審議への対応を優先させるため欠席を決め、木原稔財務副大臣が代理として出席する模様です。

今回の会議では、仮想通貨の国際的な規制方針が話し合われる予定で、世界に先駆けて仮想通貨関連法を施行させた日本としては議論を主導する構えだったものの、キーパーソンの不在で発言力の低下が懸念されています。

会議開催を直前に控える中、主要25か国・地域の中央銀行、金融監督当局のほか、国際通貨基金、世界銀行、国際決済銀行、経済協力開発機構等の代表が参加する、国際金融に関する措置、規制、監督などの役割を担う金融安定理事会(FSB)が、ビットコインなどの仮想通貨を規制することを要請する各国の要請を拒否したことが明らかとなり、厳しい規制への懸念で下落していたビットコイン相場は急反発しました。

FSB会長は「現時点では、仮想通貨は世界的な金融の安全性を脅かす存在ではない」としており、仮想通貨の市場規模はいまだ世界のGDPの1%にも満たないことから、G20では技術的な発展を見守るべきであるとの考えを書面で伝えています。

会議での合意内容は20日に採択する共同声明に盛り込まれる見通しですが、国際的な規制路線がFSBの予想外の反対により、波乱の展開となるかもしれません。

coinpost.jp

 

【2】匿名性が高いモネロ、ジーキャッシュ、ダッシュは取扱中止へ

ネム流出事故を起こして2度目の業務改善命令を受けているコインチェック社が、匿名性の高い仮想通貨3種類(モネロ、ジーキャッシュ、ダッシュ)の取扱を打ち切る方向で調整中と一部メディアが報じています。

モネロ(XMR)、ジーキャッシュ(ZEC)、ダッシュ(DASH)は、送金記録が全て公開されているビットコインなどと異なり、送金先を追跡しづらい仕組みであるため、マネーロンダリングや犯罪行為、ハッキングでの外貨獲得手段(北朝鮮)に利用されやすいと言われています。

国内主要取引所ではコインチェック社のみが取り扱っており、金融庁が難色を示す中、同社が取扱の打ち切りを拒んでいたことが、金融庁登録審査を通過できない理由の一つと以前から噂されていました。

さすがに今後の事業継続自体が危ぶまれる状況に追い込まれた今となっては、コインチェック社に選択の自由はなく、取扱の打ち切りに同意したと見られます。

保有中コインについては、同社が一定額で買い取ったり、本人確認後に出金することになりそうで、コインチェック社では決済・出金もできず凍結中ということもあり、パニック売りとはならず、今のところ3通貨の相場は落ち着いています。

取引所が取り扱う仮想通貨について、金融庁は仮想通貨としての要件を満たしているかのチェックをするだけで、適格(ホワイトリスト)というお墨付きを与えるものではないというスタンスを崩していませんが、モネロ(XMR)、ジーキャッシュ(ZEC)、ダッシュ(DASH)は事実上のブラックリスト入りと見て良さそうです。

www.jiji.com

 

本日、こちらからは以上です。

 

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。