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香港大手Bitfinexが日本円対応|OKExは異常取引で暴落しロールバック

本日2018年3月30日(金)時点のビットコイン情報をお届けします。
15時頃のビットコイン価格は、759,000円前後(時価総額:約12.86兆円)です。

昨日の同時刻帯より5万円ほど安い水準です。
日本時間3月29日午後1時台に下方向にブレイクして売り優勢の展開が続く中、3月30日早朝に香港の大手取引所OKExでトラブルが発生し、同取引所の先物価格が4,755ドルまで暴落したことで下げが加速、一気に7,000ドルを割り込みました。
一時は6,600ドル台まで下落し、6,000ドルまで暴落した2月6日以来の安値を付けましたが、午後に入ってから反発しています。

本日の記事では、日本円の入出金と円建て取引を開始したビットフィネックス、及び本日早朝に異常取引で先物価格が暴落しロールバックを決めたオーケーイーエックスと、香港の大手仮想通貨取引所の動きを取り上げたいと思います。

 

【1】香港大手ビットフィネックス、円建て取引・入出金開始で波紋

香港の大手仮想通貨取引所Bitfinex(ビットフィネックス)が、日本円の入出金と円建て仮想通貨の取り扱いを突如開始し、話題となっています。

同じく香港に拠点を置く取引所Binance(バイナンス)が3月23日、金融庁から日本国内での無登録営業を中止するよう警告を受けたばかりです。

ビットフィネックスは、一時期のバイナンスのようにWebページを日本語対応にはしていませんが、世界でも上位の取引量を誇るだけに、日本国内の利用者も一定数存在します。
日本人利用者の拡大を狙ったと見做されかねない今回の対応に、挑発された格好となった金融庁の反応が注目されます。

www.mag2.com

 

一方、マルタ共和国にオフィスを開設し、香港からの本拠移転を模索するバイナンス同様、ビットフィネックスも規制が強まる香港からスイスに拠点を移す準備を進めています。

ビットフィネックスは2016年8月、預かり資産の36%にあたる12万BTC(当時時価で約80億円)のハッキング被害を受けた際に、今後の売上で被害額を返済するための債務トークンを独自発行して、被害を受けた顧客に代替配布するという奇策を打ち出して危機を乗り越えたり、関連企業Tether社が発行する仮想通貨テザー(USDT)を巡る疑惑で、昨年12月には米CFTCから召喚命令を出されたりと、何かと話題の取引所です。
昨年11月には米銀行から口座開設を拒否されるなどし、米国市場から撤退しています。

今月開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議で、国際的な仮想通貨規制の議論は事実上先送りとなったことで、取引所が規制の緩い国に拠点を移していく流れは続きそうです。

cryptocurrencymagazine.com

 

【2】香港大手OKEx、価格操作目的の異常取引発生でロールバック

香港拠点の大手取引所OKEx(オーケーイーエックス)が、3月30日早朝に先物市場で価格操作を目的とした異常な取引があったとして、その時間帯以降の取引を全て無効にするロールバック処理を実施すると発表しました。

OKEx先物価格は3月30日早朝より現物価格と大きく乖離する形で暴落し始め、午前7時過ぎには4,755ドルの安値を付けていました。

ロールバックは現地15:30頃(日本時間16:30頃)に完了するとしており、ビットコイン相場も午後から反発しています。

Rollback of Futures Trading Transactions – Help center

OKExのビットコイン先物チャート

 

なお、国内の老舗取引所ビットバンクは、OKExを取次先としているため、ビットバンクの利用者もトラブルに巻き込まれたようです。

 

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。