ビットコインの値動きや最新情報を、あなたに分かりやすく伝えたい

分かりやすさ重視で、技術的な説明は極力省きます。噛み砕きすぎて一部不正確だったり、解説に主観が交じったりもしますが、分かりやすさ重視のためとご理解ください。

「漫画村」「Chrome拡張機能」に仕込まれた仮想通貨マイニングコード

本日2018年4月3日(火)時点のビットコイン情報をお届けします。
15時頃のビットコイン価格は、783,000円前後(時価総額:約13.28兆円)です。

昨日の同時刻帯より4万円ほど高い水準です。
再び7,000ドル前後を挟んで膠着する展開から少し上抜けてきたムードの中、午後に入ってマネックスグループがコインチェックを子会社化する買収案を提示したとの日経新聞報道により一段高となりました。
週内にも正式発表があるとの見通しで、マネックスグループの株価は一時ストップ高を付けるなど急騰しています。

本日の記事では、海賊版サイト「漫画村」とGoogle Chromeのブラウザ拡張機能で問題となっている、利用者に無断で仮想通貨マイニングを実行するプログラムについて取り上げたいと思います。

 

【1】海賊版サイト「漫画村」が、仮想通貨のマイニングコードを無断埋め込み

無許可で人気漫画をインターネット上で公開している海賊版サイト「漫画村」の管理者が、利用者に無断で仮想通貨モネロをマイニングするプログラムコードをWebページに埋め込んでいたことをメディアが取り上げ、大きな話題となっています。

「漫画村」は月間利用者数が1億人弱(分析サイトの推定値)とも伝えられるサイトで、幅広い年代が利用している一方、広告収入目当てに数多くの人気漫画を無許可で無料公開しているため、売上を失う漫画家、出版業界を衰退させると強く問題視されています。

「漫画村」が収益目的でマイニング用コードを埋め込んでいることは、一部の利用者の間では以前から知られていたものの、今回のトレンドマイクロの指摘、及びメディア報道で広く知られることとなりました。

知らずにアクセスした場合、ページ閲覧中にパソコンやスマホのCPUがマイニングのために無断で使用され、バッテリーが急減するなど大きな負荷が掛かります。

「漫画村」でマイニングされた仮想通貨モネロが、実際に北朝鮮の資金源となっているかは不透明ですが、仮想通貨を怪しく思う人を増加させるネガティブなニュースと言えそうです。

www.sankei.com

 

【2】Googleが仮想通貨マイニングを実行するブラウザ拡張機能を全面禁止に

時同じくしてGoogleが、Chrome Web Storeの規約を改定し、仮想通貨マイニングを実行するブラウザ拡張機能の公開を全面禁止することを発表しました。
新規登録は米国時間4月2日から禁止、既存の拡張機能も6月以降削除される見通しです。

人気ブラウザのChromeは、様々な拡張機能を付け加えることで一層便利に利用できますが、悪意を持ったプログラム制作者が、表向きのブラウザ拡張機能とは別に、仮想通貨マイニングを実行するコードをこっそり忍ばせてアップロードする事例が続出していたようです。

気付かずにインストールした場合、パソコンのCPUを勝手に使用してマイニングのための計算処理が開始され、その利益はプログラム制作者のものとなってしまいます。

Googleは元々、仮想通貨マイニングを唯一の目的とし、そのことを十分にユーザーに説明している拡張機能だけを承認するポリシーとしていましたが、アップロード申請があったうちの約90%がポリシーに従っておらず、ついには全面禁止に至ったようです。

マイニングコードはコンピューターウィルスではないものの、他人のリソースを無断使用して利益を得ようとする人が次々と現れたことで、「良くないモノ」としてのイメージが広がりつつあります。

jp.techcrunch.com

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。