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仮想通貨研究会、参加者から厳しい声も|顧客の95%は残高100万円未満

本日2018年4月11日(水)時点のビットコイン情報をお届けします。
15時頃のビットコイン価格は、731,000円前後(時価総額:約12.40兆円)です。

昨日の同時刻帯より1万円ほど高い水準です。
小動きながら再びゆっくりと上げていこうとしている雰囲気です。

本日の記事では、昨日初めて開催された「仮想通貨交換業等に関する研究会」での議論内容や、一般公開された国内主要業者の利用者データ資料の興味深いポイントを取り上げたいと思います。

 

【1】「仮想通貨交換業等に関する研究会」初会合、メンバーから厳しい声も

昨日お伝えした通り、金融庁が事務局を務める「仮想通貨交換業等に関する研究会」の初会合が4月10日開催され、仮想通貨を巡る様々な問題について議論されました。

流出事故を起こしたコインチェックが、金融庁登録前のみなし業者であったことを多くのユーザーは知らなかったのではとの観点から、登録の有無を判別できるマークを掲載した方が良いという意見の他、ようやく今月発足する見通しの自主規制団体が自分たちに厳しいルールを課せるか不明であり、第三者機関にルール策定を委ねるべき等、厳しい声も出ています。

マネーロンダリングなど悪用の恐れがある匿名性が高い仮想通貨の取扱制限や、レバレッジの引き下げ、ICOの情報開示ルールなども今後議論の対象となる見通しです。

仮想通貨についての法規制は改正資金決済法で定められているものの、参加メンバーからは「決済手段ではなく、投機対象という現実を考えると規制を見直す必要がある」との主張も飛び出しており、3月に開催されたG20財務相・中央銀行総裁会議の共同声明でも、仮想通貨を通貨とは呼ばずに「暗号資産」と表現したことから、その位置付けや定義から再度議論していく可能性もありそうです。

jp.reuters.com

 

【2】取引所利用者の95%が、残高100万円未満

「仮想通貨交換業等に関する研究会」での説明資料として用いられた、仮想通貨交換業協会がまとめた国内主要業者の利用者データ資料が一般公開されました。

仮想通貨取引についての現状報告

 

昨日ご紹介した以外で興味深いのは、預かり資産額(仮想通貨を含む)の分布です。

◇10万円未満 1,251,830口座 77.16%
◇10万円~ 50万円未満 230,374口座 14.20%
◇50万円~ 100万円未満 61,373口座 3.78%
◇100万円~ 500万円未満 64,867口座 4.00%
◇500万円~ 1,000万円未満 8,071口座 0.50%
◇1,000万円~ 1億円未満 5,560口座 0.34%
◇1億円以上 268口座 0.02%

 

この162万口座には、データ開示を拒んだのかbitFlyerの分が含まれていないようで、国内総口座数が350万であるなら、bitFlyerの口座数が190万近くもあるのかはさておき、預かり残高10万円未満が77%、100万円未満が95%という小口取引者比率の高さが仮想通貨マーケットの大きな特徴と言えそうです。
専業トレーダーが他社より多いと見られるbitFlyerの分を含めれば、平均預かり額はもう少し上がりそうではあります。

 

また、レバレッジ取引顧客数は142,842人と、350万口座の4%とかなり低めですが、取引高全体の81.61%を占めるほど活発に売買を行なっており、ユーザー間の売買量の差が激しいことが見て取れます。

ビットコイン決済対応店舗は2018年3月時点で52,190店舗と順調に増えています。
ただ、ビットコイン決済の普及に力を入れていたコインチェックが、事故以降同サービスを停止して不安と混乱を招いたこともあり、一般層が安心して利用できる環境が整っているとは残念ながらまだ言えません。

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。