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仮想通貨事業への参入表明で株価高騰というブーム到来のマザーズ市場

本日2018年5月24日(木)時点のビットコイン情報をお届けします。
15時頃のビットコイン価格は、854,000円前後(時価総額:約14.56兆円)です。

昨日の同時刻帯より3万円ほど安い水準です。
下げ止まりの兆しが見えず、日本時間5月24日未明には7,400ドル台まで下落しました。
円建てでも一時82万円台を付けました。
若干反発したものの弱い基調は変わらず、7,000ドルの大台割れも意識され始めています。

本日の記事では、仮想通貨関連事業への参入表明が相次ぐマザーズ上場企業と、株式市場の反応などを取り上げたいと思います。

 

【1】家計簿アプリのマネーフォワード、仮想通貨事業に参入表明で株価高騰

家計簿アプリで知られるマザーズ上場のマネーフォワードは5月23日、100%子会社としてマネーフォワードフィナンシャル株式会社を設立し、仮想通貨・ブロックチェーン関連事業に参入することを発表しました。

まずは2018年夏に仮想通貨・ブロックチェーンに関するメディア事業を開始した上、仮想通貨交換所(仮想通貨取引所)の開設や、送金・決済プラットフォームの構築に乗り出したいとしています。

このリリースを受けて、同社の株価は本日急騰しました。

(株)マネーフォワード【3994】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス

ただ、仮想通貨交換業の金融庁登録審査は事実上ストップしたままで、マネーフォワードも既に登録申請中とはしているものの、相当な順番待ちとなっていることが予想され、開設時期については全く見通せない状況です。

corp.moneyforward.com

 

またマネーフォワードは同日、現在3社(bitFlyer、coincheck、Zaif)の取引所と連携して提供している仮想通貨の残高や取引履歴の管理サービスの対象企業を、約20社に拡大していく方針を明らかにしました。
各取引所のデータをマネーフォワードのサービスに取り込ませれば、面倒な確定申告書の自動作成が可能になるとしています。
確定申告書を作成する上で、各取引所のデータ提供方式が統一されていなかったり不十分であることから相当苦労した人も多く、有益なサービスとなりそうです。

一方、データ連携先には海外大手取引所を含むとされていますが、現状最も日本人が利用しているとみられるバイナンスは、3月に金融庁から日本国内での営業を中止するよう警告を受けていることもあり、取引所の選別には気を使いそうです。

米コインベースなど各国の金融当局の認可を受けた取引所だけに限定してしまうと、今度は利用者が極めて限定されてしまうため、マネーフォワードの選択が注目されます。

corp.moneyforward.com

 

【2】ドリコムやAppBankも?仮想通貨関連銘柄が物色される株式市場

ゲーム事業などを手掛けるマザーズ上場のドリコムが5月23日、6月の株主総会で定款を一部変更し、事業目的に「仮想通貨交換業」「仮想通貨に関する取引所、交換所の企画、運営および管理」など仮想通貨事業参入を強く示唆する項目を追加すると発表したことで市場の注目を集めました。

本日の株価は大幅高で寄り付いたものの、その後売られて上昇幅が削られました。

(株)ドリコム【3793】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス

内藤社長は5月10日にYouTubeでライブ配信された決算説明会で、仮想通貨交換業の新規登録が現状困難であると認識した上、取引所ビジネスを行なうつもりはないと明言しており、周辺のコンテンツサービスを行なう上で仮想通貨交換業の免許が必要なものがあるかどうかを模索中とコメントしていることが広まり、すぐに期待が剥がれたようです。

minkabu.jp

 

5月22日にはメディア事業などを営むマザーズ上場のAppBankが、仮想通貨を配布するゲームプラットフォームを6月から提供開始すると発表したことで、23日の株価はストップ高、24日も高値圏で推移しています。

AppBank(株)【6177】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス

なお、提供予定のポーカーゲームにはミュージシャンのGACKT氏が参加予定とされており、5月1日には同氏が参画する仮想通貨スピンドルのイベントにAppBankが参加予定(イベントは急遽中止に)であったことから、このプラットフォームで配布される仮想通貨はスピンドルとなりそうです。

www.appbank.co.jp

 

このところ株式市場では、仮想通貨事業を始める企業を物色する動きや、投資家から仮想通貨関連銘柄と思われたい企業の動きが活発化しています。

2016年初頭にもマネーパートナーズなど仮想通貨関連銘柄と認識された株が軒並み高騰するという現象が見受けられましたが、今回はコインチェックやリミックスポイントなどが予想以上の高収益を上げていたことが広く認知された影響が大きく、企業からのリリースが相次ぐ決算発表時期にブーム化した雰囲気です。

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。