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FXレバレッジ10倍案が予想外の見送りに|gumi発表のICO投資ファンド

本日2018年5月30日(水)時点のビットコイン情報をお届けします。
15時頃のビットコイン価格は、818,000円前後(時価総額:約13.96兆円)です。

昨日の同時刻帯より4万円ほど高い水準です。
日本時間5月29日20時台に大口の買いが入ったようで急騰し、7,500ドル前後まで値を戻しました。
7,000ドル割れに至らず踏み止まったことも反発要因となったとみられます。

本日の記事では、FXのレバレッジ10倍引き下げ案が見送りというサプライズと、東証1部上場のgumiが発表したICO投資ファンドについて取り上げたいと思います。

 

【1】FXのレバレッジ10倍引き下げ案、予想外の見送りで安堵広がる

金融庁はFXの証拠金倍率(レバレッジ)を年内にも現行の25倍から10倍へ引き下げる方針と伝えられていましたが、ここに来て一転、現行の25倍に据え置く方針を固めたとブルームバーグが複数の関係者からの情報として伝えました。

2月から有識者会議を立ち上げて議論を進めていた案件ながら、10倍への引き下げは既定路線と見られていただけにサプライズとなりました。

これまでの有識者会議において「より高いレバレッジを提供する金融庁未登録の海外業者に顧客が流出するだけ」「仮想通貨に顧客を奪われる」など国内FX業者から反発する声が出ており、欧米と比較しても10倍は低すぎるという実情も鑑みて、現行の25倍に据え置く代わりに、ストレステストの精緻化と自己資本規制比率を徹底することで決着したようです。

レバレッジ引き下げが実行されれば、FX業者の収益が悪化することは避けられないため、仮想通貨事業への進出検討を後押しする要因ともなっていました。

最大25倍に自主規制している仮想通貨のレバレッジ取引もFXに追随する格好で、10倍に引き下げる可能性が高かっただけに、今回の規制見送り報道に安堵した仮想通貨関係者も多かったのではと思われます。

www.bloomberg.co.jp

 

また日経新聞は、ストレステストの結果が思わしくない業者にはレバレッジの引き下げを求めると報じています。
レバレッジが引き下げられる=リスクが高い業者、と位置付けられれば、営業の継続は難しくなるため、業界再編のきっかけとなりそうです。

www.nikkei.com

 

【2】東証1部上場gumi、3,000万ドル規模のファンドでICO投資

スマホゲーム開発を手掛ける東証1部上場のgumiが、仮想通貨・ブロックチェーン事業に参入するとした上、仮想通貨に特化した3,000万ドル規模の投資ファンドを組成して既に投資活動を始めていることを発表しました。

news.finance.yahoo.co.jp

この発表を受けて、前日に安値を更新していた同社の株価は寄り付きから急騰しました。

(株)gumi【3903】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス

 

このところ仮想通貨事業への参入を表明する上場企業が相次いでおり、株価もすぐに反応する傾向が見受けられますが、本腰を入れた取り組みか、はたまた目先の株価対策かが分かりづらい企業もあり、事業内容を見極める必要がありそうです。

gumiの場合、参入するとした仮想通貨・ブロックチェーン事業の内容は現時点で未定とされており、組成ファンドによる投資活動がメインとみられます。
国内大手金融機関や韓国の大手ゲーム開発・運営企業などから出資を受けて、複数の米国のICO案件に投資実行済みで、今後もグローバルなICOへの投資に注力するとしています。

投資したICOの仮想通貨がいずれかの取引所に上場した際に売却益を得る方式と考えられますが、一般投資家が株価分析のために各ICOの動向を直接追いかけるのは難しそうで、gumiからの定期的な発表を待つ形となりそうです。

 

なおgumiといえば、上場ゴールのIPOを批判しておきながら、2014年12月に自ら上場ゴールを体現したとして酷評された記憶がまだ新しいだけに、今回の取り組みに対する市場の評価や今後の経過報告に注目したいところです。

diamond.jp

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。