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週末に急落した原因は?|カナダ、取引所やマイニング業者に規制の動き

本日2018年6月11日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は、748,000円前後(時価総額:約12.78兆円)です。

先週金曜日の同時刻帯より9万円ほど安い水準です。
日本時間6月10日午前より下落傾向が鮮明となり、翌11日午前2時台には一気に7,000ドルを割るなど急落しました。
3月末〜4月上旬の反発水準である6,600ドル台で下げ止まったものの、ここを割れると6,000ドル前後まで一気に下げる可能性がありそうです。

本日の記事では、週末の相場急落の原因、及びカナダの規制強化の動きなどを取り上げたいと思います。

 

【1】7,800ドル突破に失敗した直後、悪材料が重なって相場急落か

このところ膠着していた仮想通貨マーケットが週末に大きく下げたのは、米商品先物取引委員会(CFTC)が4つの主要仮想通貨取引所の調査をしていると報じられた影響が大きいと見られています。

調査対象とされた取引所はビットスタンプ、コインベース、イットビット、クラーケンで、この4つの取引所レートを基に、CMEはビットコイン先物の基準レートを算出しているため、各取引所の相場を操縦することにより、CME先物価格が歪められた疑いがあるとしています。

また韓国の仮想通貨取引所コインレールが、10日未明にハッキングを受けた可能性があるとして、入出金を凍結してシステムの検証を行なっていると発表したことも悪材料視されました。

韓国コインレールは出来高ランキングで100位前後といった中小取引所であり、流出額もそれ程大きくないようですが、材料不足で相場が膠着し、7,800ドルの上限突破に失敗して失望感が広がる中、警戒感を高めさせる悪いニュースが重なったことで売りが集まったと言えそうです

jp.cointelegraph.com

 

【2】カナダ、取引所・決済機関とマイニング業者に対して規制強化か

カナダ政府は、仮想通貨取引所と決済処理機関をマネーサービス業(MSB)として扱うとする新たな規制草案を発表しました。

マネーロンダリングとテロ資金供与への対策を強化するもので、1万カナダドル(約85万円)を上回る大口取引に対して報告を求めるとともに、1,000カナダドル(約8.5万円)を超える取引には顧客確認の手続きを求める内容となっています。

この規制が導入されれば事業者の負担が大きく増すことは間違いなく、今後の動向に注目が集まります。

jp.cointelegraph.com

 

また、安い電気料金と寒冷な気候というマイニングに求められる条件を満たした立地として、多くの中国系マイニング業者などから移転先に選ばれていたカナダ・ケベック州は、マイニング業者の新規認可を停止したと発表しています。

これまで事業申請があったマイニング業者の電力需要量は1700万kWにも上っており、電力会社としては業者向けの供給量を、アルミニウム精錬プラント1箇所の運転に必要な電力とほぼ同じ50万kWにまで制限しつつ、速やかな値上げをしたい考えで、それを受けた州当局は新たな電力供給を保留するよう指示しています。

地元住民の雇用を生むなど多少の経済効果は期待できるものの、電力を恐ろしい勢いでバカ食いするマイニング業者は、立地が良い同じ地域に次々と集まる傾向があるため、行き過ぎるとその場を追われてしまう宿命を背負っています。

www.nikkan.co.jp

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。