ビットコインの値動きや最新情報を、あなたに分かりやすく伝えたい

分かりやすさ重視で、技術的な説明は極力省きます。噛み砕きすぎて一部不正確だったり、解説に主観が交じったりもしますが、分かりやすさ重視のためとご理解ください。

機関投資家向けのカストディサービス|クラウドマイニング業者が撤退へ

本日2018年7月23日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は、844,000円前後(時価総額:約14.49兆円)です。

先週金曜日の同時刻帯より1万円ほど高い水準です。
週末は小動きながらじわりと上昇してきました。

本日の記事では、機関投資家向けに仮想通貨を保管するカストディサービスが広がりを見せつつある現況と、相場低迷と競争激化でクラウドマイニング業者がサービス中止を決めたニュースなどを取り上げたいと思います。

 

【1】仮想通貨保管サービス、米コインベースは既に200億ドルを管理か

米国最大の仮想通貨事業者コインベースは5月、機関投資家向けに仮想通貨を保管するサービスを開始すると発表し、今月から大規模機関投資家向けにデジタル資産保管ソリューション「コインベース・カストディ」を開始していましたが、メディアの報道によれば、既にヘッジファンドの資金200億ドルを預かっているようです。

また同社は、他の大型ヘッジファンドとのパートナーシップも模索中であるほか、機関投資家向けに取引用の仮想通貨を貸し出すサービスも年内に提供する予定だとしています。

機関投資家向けのサービスを次々と充実させていくことは、より多くの機関投資家に対して仮想通貨投資を促す効果が期待できる一方、仮想通貨取引所を運営するコインベースがカストディ業務だけではなく、プライムブローカレッジ業務まで手を広げようとしていることは、SECの注意を引く可能性が高いと指摘する声も出ています。

jp.cointelegraph.com

 

また、香港でも資産運用会社フサンが、クライアントのデジタル資産を保管するほか、定期的な監査も提供するカストディサービスを2018年第4四半期に提供開始する予定だと報じられています。

同社CEOは、独立した第三者に仮想通貨を管理させたいニーズが高まっていると指摘し、保険会社と協力の上、資産保護体制を整える見通しです。

今後もカストディサービスは多額の仮想通貨資産を保有する法人・個人から支持を受けると予想されることから、この分野でどこが覇権を握るかにも注目したいところです。

jp.cointelegraph.com

 

【2】クラウドマイニング業者、収益配分が困難としてサービスを中止

マイニング施設の計算能力をバラ売りし、出資者に収益を配分するクラウドマイニングサービスを提供するエストニアの老舗業者ハッシュフレアが、収益を生み出すのが困難だとして、サービスを中止することになりました。

同社によれば、市場価格が低迷する中、メンテナンス費用や電力代金を引き下げる方法を模索してきたものの、過去1ヶ月にわたり出資者に収益を配分できない状態が続いていたようです。

現在のビットコインの価格は昨年11月半ばとほぼ同水準ですが、マイニング競争の激化により、市場全体の計算能力や採掘難易度は当時の4倍以上に跳ね上がっているため、採算割れが近い業者が出てきているという見方が以前から出ていました。

ビットコイン相場は6月に一旦底を打ち、緩やかに回復傾向となっていることから、マイニング業者の撤退が相次ぐという事態には至っていないものの、やはり危うい水準であることが今回のニュースにより明らかとなったと言えます。

一方、現在の価格水準はマイニングでの損益分岐点に近いと言えるため、ファンダメンタルズの観点から、この辺りが相場の底と見る投資家も増えてきそうです。

jp.cointelegraph.com

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。