本日2018年8月28日(火)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は、764,000円前後(時価総額:約13.17兆円)です。
昨日の同時刻帯より2万円ほど高い水準です。
日本時間28日午前8時台に突如急騰し、7,000ドル間近の水準まで値を上げました。
本日の記事では、TOP100取引所の7割以上が日々の出来高を偽装していると発表した衝撃のレポート内容や、ビットコインは年末に爆発的な高値を付けるとみるアナリストの見方などについて取り上げたいと思います。
【1】蔓延する出来高の捏造・水増し、TOP100取引所の7割以上も?
公正さと透明性を求めるブロックチェーンデータの研究者グループが、仮想通貨の出来高ランキングTOP100に入っている取引所の7割以上が、日々の出来高を偽装しているという衝撃的な内容のレポートを発表しました。
集計サイトCoinMarketCapで上位130社の注文状況やアクセス者数などを独自の手法で分析したところ、1日あたりの取引高の約3分の2にあたる60億ドル超が捏造されており、上位10社のうち7社までが実際の12倍から100倍もの取引高を報告しているとしています。
捏造が特にひどいとされるのはLBank、ZBといった取引所で、訪問者一人あたりの取引量が他の大手取引所の10倍〜数十倍となっているのは明らかにおかしいと指摘されている他、Bibox、Huobi、 OKEx、UpBitあたりも相当の水増しを疑われています。
逆に、日本人利用者も多いバイナンスやBitfinex、米国最大の仮想通貨事業者コインベース、日本のbitFlyerなどは取引高を公正に報告しているクリーンな企業と判定されました。
取引高の捏造、水増しが蔓延するのは、集計サイトで上位にランクインすれば宣伝効果が生まれて、新たな顧客を獲得しやすくなるからと言われています。
本日現在、CoinMarketCapで直近24時間の取引高ランキングを見ると、今回名前が挙がったOKExは2位、Huobiは4位、ZBは5位、Biboxは8位、LBankは10位、UpBitは11位と軒並み上位を占めており、これらが全て捏造の結果であればランキングは全く当てにならないことになります。
CoinMarketCap|24 Hour Volume Rankings (Exchange)
こうした行為が多くの取引所で行なわれていると以前から噂されてはいたものの、実際にここまで多くの取引所が不正行為に手を染めているとするなら、単に業界の信用を損ねるというだけではなく、詐欺や価格操作への懸念から米SECがなかなかゴーサインを出さないビットコインETFの可否判断などにも悪影響を与えそうです。
【2】ビットコイン相場、年末に向けて盛り上げるか?
ビットコイン強気論者で知られる米調査会社ファンドストラットのトム・リー代表は、ビットコインが年末には爆発的な高値を付ける可能性があるとの持論を語りました。
同氏は以前から年末にはビットコイン価格が2万ドル以上になるとの予測を打ち出しており、今回新たに根拠として示したのが、新興国株式と連動した上場投資信託(ETF)の値動きとの近似性です。
両者ともに年初に高値を付けた後に低迷という同様の値動きを見せており、リー氏はヘッジファンドが新興国買いとビットコイン買いを止めたタイミングが同じだったと説明し、新興国とビットコインを取り巻く環境が大きく変化する中、米国が金利引き上げの速度を
緩めた場合、潮目が変わる可能性があるとみているようです。
また現状、市場参加者が最も注目しているのは、CBOEが申請するビットコインETFの可否判断で、承認されるのは来年2月というのが有力な見方となっています。
その前段階として、米SECが求める詐欺・価格操作への対策やカストディ業務を担う第三者機関の整備が年内に整う見通しとなれば、昨年12月にビットコイン先物の上場が確実視された時と同様に、市場の期待値は大きく高まり、年末に向けて大幅高となるシナリオも十分有り得そうです。
まずはこの秋に、3月以来遠のいている1万ドルの大台に乗せてくる場面が来るようであれば、メディアの報道も加算されて一層盛り上がりそうです。
本日、こちらからは以上です。