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HuobiのCEOが上場企業買収、次の狙いは?|マイニングは更に競争激化

本日2018年8月29日(水)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は、783,000円前後(時価総額:約13.50兆円)です。

昨日の同時刻帯より2万円ほど高い水準です。
買い優勢の展開が続き日本時間28日午後8時台には、米SECがCBOEが申請するビットコインETFの可否判断延期を発表して急落した現地時間7日以来となる7,000ドル台に回復しました。

本日の記事では、大手取引所HuobiのCEOが香港上場企業の株式を73.7%取得した狙いや、ビットコインネットワーク全体の計算処理能力の伸びが止まらない背景などを取り上げたいと思います。

 

【1】大手取引所HuobiのCEOが香港上場企業を買収、裏口上場の布石か?

香港拠点の大手仮想通貨取引所Huobi(フォビ)の李林CEOが、香港証券取引所に上場するコイル・充電器等の製造メーカーである桐成控股(英文名:パントロニクス)の株式を73.7%取得したと複数の中国メディアが伝えました、

買収額は100億円弱とみられ、上場会社を支配下に置いたことは将来的にHoubiを裏口上場させるための布石ではないかと囁かれています。

2013年に中国で設立されたHoubiは、規制強化で国内での活動が難しくなった2017年に香港、シンガポールなどに拠点を移してサービスを再開し、いまやバイナンス、OKExとともに世界3大取引所の一つに数えられています。

李林CEOは裏口上場はコンプライアンス要件上難しいと否定していますが、仮想通貨企業が証券市場にどのように仕掛けていくのか、今後の動きが注目されます。

jp.cointelegraph.com

 

6月には日本の証券市場においても、仮想通貨ノアコインの発行企業グループが東証2部上場ビートホールディングスの支配権を取るための株主提案を行なっていたことが明らかとなり、上場企業の信用を利用したICOで10億ドル規模の資金調達を目指す方針が伝えられたことから、騒ぎとなりました。

仮想通貨ビジネスで稼いだ資金で、上場会社を買収してビジネス拡大を目指そうとする動きは今後も各国で見られるかもしれません。

 

【2】ハッシュレートが過去最高を大幅更新、マイニングは更に競争が激化

ビットコイン価格が低迷する中でも、ビットコインネットワーク全体のハッシュレート(計算処理能力)の伸びが止まらず、8月27日には62Eh/s(1秒間に6200京回の計算能力)と過去最高を大幅に更新しました。

ビットコインネットワーク全体のハッシュレート(計算処理能力)

ビットコイン価格が下落すればマイニングの利益率も悪化するため、業者が減少してハッシュレートも下落するというのが通説ですが、ハッシュレートは8月だけで約50%も上昇しています。

この理由についてマイニング関係者からは、より効率良く採掘できる新型機が登場したことで、大手マイニング業者の計算処理能力が向上し、採算悪化で退場した業者の分を補っているという見方が出ています。

jp.cointelegraph.com

 

今月、マイニング事業に注力していたGMOインターネットが、ビットコイン価格の低迷やハッシュレートの予想以上の増加、機器の償却費が原因でマイニング事業が赤字に転落、今後は独自開発したマイニング機器の外部販売を優先すると発表する一方、マイニング機器開発の世界最大手である中国Bitmain(ビットメイン)は、今後7年間で5億ドル以上を投じ、米テキサス州にマイニング施設などを建設して拠点を更に拡大すると発表するなど、マイニング業者の集約化を感じる動きが出ています。

マイニング事業の準備は設備が巨大になればなるほど数ヶ月単位の時間が必要となり、情勢変化に対して臨機応変な対応が難しい上、途中で採算が悪化しても先行投資額を考えると引くに引けない状況に陥いるリスクも高く、十分な資本力と他に稼ぐ手段を有する先行大手業者の寡占化がじわりと進みそうです。

 

本日、こちらからは以上です。

 

 

 

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。