本日2018年9月6日(木)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は、716,000円前後(時価総額:約12.35兆円)です。
昨日の同時刻帯より10万円ほど安い水準です。
ゴールドマン・サックスが仮想通貨トレードデスクを設置する計画を取り止めたとの報道や、世界最大級の取引所OKExのメンテナンスに合わせたポジション決済などが重なり、大幅に下落しました。
ドル建てでは6,400ドル台まで下落し、ここ2週間の上昇分が全て吹き飛んだ格好です。
時価総額は1日で2兆円近く目減りしました。
本日の記事では、今回の暴落の原因とみられるゴールドマン・サックスの報道とOKExのメンテナンス前に起きた投資家の動きなどを取り上げたいと思います。
【1】ビットコインが暴落、ゴールドマンの計画白紙報道が売り材料視
米ビジネス・インサイダーは、金融大手ゴールドマン・サックスがこれまで準備を進めていた仮想通貨のトレーディングデスク開設の計画を取りやめたと報じました。
これが売り材料視されてビットコインの下落が加速し、アルトコインは軒並み20%前後下げる暴落相場となりました。
仮想通貨を取り巻く規制状況が不明瞭な状態であることから、投資銀行が取引するためには多くのステップを踏む必要があり、その大半が同社のコントール外にあるとの理由で計画の優先順位を引き下げた、と匿名の関係者の話を伝えています。
ただ、完全に中止という訳ではなさそうで、一旦白紙に戻すものの環境が整ってくれば再び優先順位を上げてくる可能性は高そうで、現在同社は大口顧客の仮想通貨を保管するカストディ業務に注目している模様です。
【2】暴落のきっかけは、大手取引所OKExのメンテナンス発表か
今回の下げは日本時間5日18時台から始まりましたが、暴落のきっかけになったのは世界最大級の取引所OKExが取引システムのアップグレードのため、香港時間5日20時頃から1時間ほどサービスを停止すると発表したことです。
その情報がSNSを通じて拡散し、多くの投資家が知ることになりましたが、8月22日に大手取引所Bitmexのメンテナンス(取引不可)時間を狙った仕手の買い仕掛けが大量に入り、短時間で相場が急騰した記憶がまだ新しいため、その連想が働き、メンテナンス開始前にポジション調整や売り仕掛けとみられる下落が始まっていました。
Futures Trading Upgrade 2.0, Downtime & Fee Adjustments – Help center
メンテナンス自体は多少延長されたものの大きな問題はなく終了しましたが、この下げで地盤が緩んだ面があり、ロスカットまでの余裕が削られた投資家も多かったことが更なる下落に繋がった可能性があります。
ゴールドマン・サックスの報道も含めて、ここまで大きく下げるほどの材料ではないと言えますが、結果として今回の暴落で8月半ばからじわじわと反発してきた上昇分を一気に吹き飛ばしてしまい、本格的な相場回復を期待している投資家層からは深いため息が聞こえてきそうです。
本日、こちらからは以上です。