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韓国市場が相場をけん引、税金や政策巡る思惑で|2018年の流行語大賞に仮想通貨がノミネート

本日2018年11月8日(木)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は730,000円前後(時価総額:約12.67兆円)です。

昨日の同時刻帯より6,000円ほど安い水準です。
引き続き低ボラティリティ相場ではあるものの、ここ数日堅調だったアルトコインの上昇が一服する中で、ビットコインも弱含みの展開となっています。

本日の記事では、足元で取引高が急増している韓国市場の最新動向や、流行語大賞に「仮想通貨」がノミネートされたニュースについて取り上げたいと思います。

 

【1】韓国市場が相場をけん引、税金や政策巡る思惑で

2017年の上昇相場をけん引した国のひとつである韓国では、今年に入り国内大手取引所の不正流出事件や詐欺疑惑、政府によるICO全面禁止の規制など、悪材料が続いたことから取引高が激減していましたが、ここにきて取引高が急増してきており、再び仮想通貨市場をけん引する存在となっています。

取引高急増の要因のひとつとしては、2019年から韓国で仮想通貨取引の利益に対する課税が始まる中で、非課税措置が適用される今のうちに利益を確定させておきたいという駆け込み的な取引が発生していることが考えられます。

また、先週に韓国政府と規制当局である金融委員会(FSC)が、仮想通貨に関する肯定的な声明を発表するなど、ファンダメンタルズ面からも韓国市場には変化が見られ始めています。

FSCのチェ・ジョング委員長は声明で、銀行が仮想通貨用の銀行口座を仮想通貨取引所に提供すること対して、コンプライアンスやセキュリティ上の問題がないことを宣言。これまで政府は、仮想通貨を利用した資金洗浄の可能性をなくすため、仮想通貨取引所への銀行サービスの提供を厳しく取り締まりをしていた経緯があり、業界内では圧力だとして問題視されていましたが、10月末には韓国の中央地方裁判所が、こうした規制を違法だと判断していました。

今回、銀行と仮想通貨取引所の連携が公式に認められたことは業界内でも歓迎されており、こうした当局のスタンスの変化は、市場マインドにプラスに働いています。

さらに、政府機関の未来創造科学部が、現在全面禁止となっているICOの合法化を模索していることも明らかになっており、これまで韓国の仮想通貨市場の重しとなっていたものが徐々に取り払われ始めていることも、取引高の増加に繋がっていると考えられます。

最近の韓国市場の盛り上がりが一時的なもので終わってしまうのか、本格的なものとして継続するのか、引き続き動向に注目していきたいところです。

coinpost.jp

 

【2】2018年の流行語大賞に仮想通貨がノミネート

その年に話題になった言葉から選ばれる「ユーキャン新語・流行語大賞」の2018年のノミネート30語が11月7日に発表され、その中に「仮想通貨/ダークウェブ」が入ったことが分かりました。

昨年末から続いたビットコイン相場の乱高下や、コインチェックの流出事件などが今年上半期のメディアを賑わせ、一般層にも「仮想通貨」というフレーズが広く認知されたこともあり、ノミネートされたこと自体は想定内といったところでしょう。

しかし、「ダークウェブ」(闇サイト)とのセットでのノミネートにネット上では、「悪意を感じる」「またイメージが悪くなる」など、恨み節も多く聞かれています。ビットコインがコインチェックの流出事件の際に、犯人がダークウェブを通じて資金洗浄を図ったことが影響していると思われますが、仮想通貨とは本来全く関係がないものであることから、ダークウェブとのセットでのノミネートには違和感を感じざるを得ません。

ただ、これが世間一般での仮想通貨に対する現在のイメージとも考えることができることから、少なくとも日本国内の仮想通貨に対する悪いイメージを払拭するには、まだ時間がかかりそうです。

なお、トップ10と年間大賞語の発表は、12月初旬頃とのこと。
果たして「仮想通貨/ダークウェブ」が選出されるか、注目したいところです。

jp.cointelegraph.com

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。