本日2019年5月22日(水)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は879,000円前後(時価総額:約15.57兆円)です。
昨日の同時刻帯と比べてほぼ横ばいの水準です。
5月に入ってからの急ピッチな上昇で過熱感はあるものの、ビットコインは8,000ドル前後の年初来高値水準で引き続き底堅く推移しています。
本日の記事では、ビットコインの半減期まで約1年と推測される中、過去の半減期における相場の動きについて取り上げたいと思います。
【1】ビットコインの半減期まで約1年、過去の市場動向は?
堅調な値動きが続いているビットコインですが、市場では次の「半減期」が徐々に意識され始めています。
半減期とは、マイニングにおける報酬(ビットコインの新規発行)が半分になるタイミングのことを指します。ビットコインの半減期は過去に2回訪れており、2008年にビットコインが最初に発行された時には50BTCだったマイナー報酬は、2012年に25BTC、2016年には12.5BTCへと低下しており、次の半減期を通過すると6.25BTCとなります。
ビットコインは約10分に1度ブロックが生成される仕組みで、21万ブロックが生成されるごとにマイナー報酬が半減されます。そのため、おおよそ4年に1度のペースで半減期を迎える計算となっており、現在のブロック生成速度をもとにした推測では、2020年5月23日に半減期を迎える見通しです。
半減期が市場に与える影響については、ポジティブ・ネガティブの両面があると考えられます。
まずポジティブな面としては、半減期によってビットコインが新規発行されるスピードが低下するため、需給が引き締まることで価格にポジティブに働くと考えられる点です。
一方、ネガティブな面としては、ビットコインのマイナー報酬が半減することになるため、採算のとれないマイナーなどが撤退し、ビットコインのハッシュレート(マイニング速度)が落ちる可能性がある点が挙げられます。
ハッシュレートは仮想通貨の信用度を表すとされており、これが低下することでビットコインの信用度が低いとみなされ、価格の下落につながることも考えられます。
実際に過去2回の半減期におけるビットコインの値動きを見てみると、半減期前後で価格は堅調に推移しており、市場にはポジティブに働いていると言えそうです。
なお、仮想通貨・ブロックチェーンに特化する投資ファンドであるパンテラ・キャピタルは、過去の半減期のパターンから、半減期の約1年前にビットコイン価格の潮目が変わるとの法則性を見出しており、次の半減期の1年前と予測される今年5月に相場の転換点が訪れると、3月の時点で指摘していました。
少ないサンプルに基づいた法則であるため、信頼性は高いとは言えませんが、現在の市場をみるとその通りになりつつあり、現在の堅調な値動きが本格的な上昇トレンドへの転換にむけた序章となるのか注目したいところです。
本日、こちらからは以上です。