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仮想通貨は「冬の時代」を越えたのか?肯定派・否定派それぞれの意見は?

本日2019年6月13日(木)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は880,000円前後(時価総額:約15.62兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて13,000円ほど高い水準です。
ビットコインは底堅さを維持しているものの、積極的に買い進める材料も乏しい中、8,000ドル近辺では上値が重く、方向感に欠ける動きが続いています。

本日の記事では、仮想通貨の「冬の時代」が終わったか否かについて、賛否両論を取り上げたいと思います。

 

【1】仮想通貨は「冬の時代」を越えたのか?肯定派・否定派それぞれの意見は?

2019年のビットコイン相場は、年初の30万円台から、5月には一時100万円に接近するなど、低迷の一年となった2018年とはうって変わって堅調な値動きが続いています。

そうした中、市場では仮想通貨の「冬の時代」が終わったとの見方が増えてきていますが、その一方でこのような見方に懐疑的な意見も根強くあります。

そこで、今回は市場関係者による賛否両論を取り上げてみたいと思います。

まず、肯定派の意見としては、米調査会社ファンドストラット代表のトム・リー氏が、2018年11月から2019年5月にかけて、仮想通貨の冬の時代が終わったことを示す13のサインを確認したとコメント。2020年頃にビットコインは最高値を更新すると予想しています。

jp.cointelegraph.com

また、米仮想通貨投資ファンドのデジタルカレンシーグループ(DCG)のCEOであるバリー・シルバート氏は、ビットコインが過去に4度の暴落を経験してきたことに触れたうえで、「このような状況を耐え抜いた後に、ビットコインはいずれも最高値を更新している。仮想通貨は冬を終えてようやく春がきそうだ」とコメントしています。

coinpost.jp

一方、米金融大手JPモルガンの元アナリストで、現在はブロックチェーンの研究を行っているトーン・ベイズ氏は、「冬の時代」が終わったとの意見を懐疑的に見ています。

その理由としてベイズ氏は、今回の仮想通貨相場の高騰局面において、仮想通貨コミュニティ外からのマネーの流入が限定的だった点を指摘。長期保有しているコミュニティ内部の人間が安値で買い増したにすぎず、投資家層の広がりが見られていないことを懸念しています。

投資家層が限定的な状況下では、ひとたび不安が広がれば、今回の上昇ペースと同様の速さで下落が進むとしており、2024年の半減期までにビットコインが2000ドルを下回る可能性もあると見ています。

jp.cointelegraph.com

たしかに、2017年の高騰時には日本でも連日のように主要メディアで取り上げられ、身近なところでも「仮想通貨」というフレーズを頻繁に耳にしましたが、今回は良くも悪くもそうしたことは全く起こっていません。

また、2017年当時は値上がりしたビットコインを使ってビックカメラで大きな買い物をする姿がよく見られましたが、現在はビットコインでの決済はほとんどなくなったという話も聞きます。

投資家層が限定的なまま、投機的に価格が値上がりする可能性は十分考えられますが、仮想通貨の本来の目的である決済・送金の面を考えると、はたしてこれを「冬の時代」の終わりとしていいのかという疑問は残ります。

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。