ビットコインの値動きや最新情報を、あなたに分かりやすく伝えたい

分かりやすさ重視で、技術的な説明は極力省きます。噛み砕きすぎて一部不正確だったり、解説に主観が交じったりもしますが、分かりやすさ重視のためとご理解ください。

米ウォルマート、独自ステーブルコインの発行を検討か|中国人民銀行、独自仮想通貨の開発を加速へ

本日2019年8月5日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は1,228,000円前後(時価総額:約21.92兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて約78,000円高い水準です。
世界的な経済・社会情勢の不透明感や、FRBをはじめ各国中銀が再び金融緩和路線に転じ始めたことが追い風となる中、ビットコインは日本時間5日12時ごろに一時11,648ドルまで上値を拡大。ネックラインとして意識されていた11,000ドルを上抜けしたことで、上昇の勢いが加速しています。

本日の記事では、米ウォルマートや中国人民銀行の独自仮想通貨発行を巡る動きを取り上げたいと思います。

 

【1】米ウォルマート、独自ステーブルコインの発行を検討か

米小売り大手ウォルマートが今月1日に、米特許商標庁(USPTO)に独自仮想通貨の発行を検討していることを示唆する内容の特許申請を行っていたことがわかりました。

特許出願書類には、「1つのデジタル通貨ユニットを、法定通貨に紐つけて発行する」との記載があり、ウォルマートが発行を検討しているのが、Facebookの「Libra(リブラ)」と同様にステーブルコインであることがうかがえます。

また、「銀行サービスが受けられない人の財産管理の手段となることを目指す」との文言もあり、こちらも「金融包摂」を目指すリブラと重なる点となります。

一方で、「審査を通過した小売店やパートナー企業で使用可能」になるとしており、その利用範囲はグローバルな展開を見込むリブラより限定的なものとなりそうです。加えて、手数料無料で現金との交換ができ、利息も得られる仕組みとなる可能性も示唆されています。

現時点では、ウォルマートによる独自仮想通貨の発行は憶測に過ぎませんが、同社はこれまでに少なくとも50以上のブロックチェーン関連の特許を申請しているなど、米国内でもこの分野に最も熱心な大手企業のひとつであり、実際に計画を進める現実味は高そうです。

今後、ウォルマートが独自仮想通貨の発行を正式に決定しても、リブラ同様に米当局や議員から批判を受け、思うように計画が前に進まない可能性は少なからずあります。

実際、厳しい批判を受けているFacebookは、規制などへの対応によって開発が遅れたりコストが膨らむ懸念があることから、リブラの発行が頓挫する可能性があるとの見解を示しています。

しかし、リブラよりも利用範囲が限られると見られるほか、保守派の心証もウォルマートの方がFacebookより断然良いことから、実現への道はより近いのかもしれません。

jp.cointelegraph.com

 

【2】中国人民銀行、独自仮想通貨の開発を加速へ

中国の中央銀行にあたる中国人民銀行は2日、中国共産党などが参加したビデオカンファレンスの内容を公表し、2019年後半の重要業務として、独自仮想通貨の発行に向けて開発の動きを加速させる方針であることがわかりました。

中国では2014年からデジタル通貨に関する研究が開始されているものの、主にリサーチにとどまり、実際の開発にはこれまで動いてきませんでした。

しかし、Facebookがリブラ構想を発表したことで、中国の金融システムがリスクにさらされるとの懸念が急速に高まったことから路線転換に迫られ、先月8日には中国人民銀行が独自仮想通貨の開発を決めたことが伝わっています。

jp.cointelegraph.com

これまで中国では、政府によって仮想通貨の取引等が禁止されているため、仮想通貨について公に言及されることはほとんどありませんでした。

しかし、今回の発表に加え、先月26日には国営の中国銀行がビットコインに関する教育的なインフォグラフィックを公開するなど、中国政府の仮想通貨へのスタンスは着実に変化してきていると言え、今後、国内の仮想通貨規制が緩和されるのか注目したいところです。

coinpost.jp

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。