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Binance、Libra類似のステーブルコイン「Venus」の開発を始動|NY最高裁、テザー裁判でNY司法当局の管轄権を認める

本日2019年8月20日(火)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は1,151,000円前後(時価総額:約20.58兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて約44,000円高い水準です。
10,500ドル近辺を上限とする保ち合いが続いていたビットコインは、同水準を上抜けすると上昇が加速し、日本時間20日9時頃に一時10,955ドルまで上値を拡大しています。

本日の記事では、バイナンスが発表した新ステーブルコイン「Venus」構想や、テザー裁判に関する新たな動きを取り上げたいと思います。

 

【1】Binance、Libra類似のステーブルコイン「Venus」の開発を始動

世界最大級の仮想通貨取引所「Binance(バイナンス)」は19日、世界の法定通貨に連動する新たなステーブルコイン「Venus(ヴィーナス)」を開発することを発表しました。今後、政府やグローバル企業にヴィーナスへの参加を促し、オープンなコミュニティを形成することを目指すとしています。

細かい仕様については明らかとなっていませんが、バイナンスの公式発表によると、ヴィーナスはFacebookが開発する「Libra(リブラ)」に似た機能を持ち合わせる一方、より地域にフォーカスした「ローカル版リブラ」とも言えるコインになるとしています。

ヴィーナス(金星)という名称も、てんびん座を意味するリブラに対抗したものと受け取ることもでき、リブラをかなり意識したプロジェクトと言えそうです。

バイナンスは世界最先端のブロックチェーン企業としてステーブルコインを安全に運用する技術と、国際決済システムのノウハウを蓄積しているとして、ヴィーナスの運用に自信を示しており、発展途上国を中心に「世界の金融システムを変革、再構築したい」と語っています。

また、今後アメリカや韓国でヴィーナスを開発することを想定しているといい、各国政府に対して、サンドボックス制度の適用や民間企業のステーブルコインの発行、クロスボーダーの決済システムの開発許可などが必要になると提議しています。

Facebookのリブラが世界各国で拒否反応を示され、プロジェクトの進行が危ぶまれる中、まずはローカル版リブラ「ヴィーナス」に対して世界がどのような反応を見せるのか注目したいところです。

coinpost.jp

 

【2】NY最高裁、テザー裁判でNY司法当局の管轄権を認める

ニューヨーク州最高裁判所は19日、ニューヨーク州検事総長事務局(NYAG)が、大手仮想通貨取引所「Bitfinex(ビットフィネックス)」とその親会社で仮想通貨テザー(USDT)の発行母体である「iFinex(アイフィネックス)」を訴えた裁判に関して、NYAGに管轄権があることを認め、調査を継続することを許可したことがわかりました。

本裁判は、ビットフィネックスが8.5億ドルの損失補填にテザー準備金を不正に利用していた疑いがあるとして訴えられたもので、NYAGは関連書類の提出を求めていました。

しかし、ビットフィネックスはニューヨーク州で営業を行っていないとの立場から、NYAGには管轄権がないとし、告訴の取り下げを主張。それに対して、NYAGはニューヨーク州の住民に無登録で営業を行っていたと抗弁するなど、当面の焦点は管轄権の有無へと移っていました。

7月末の裁判では、判断により多くの時間が必要として結論が出ませんでしたが、今回、NYAGの管轄権が正式に認められたことで、ビットフィネックスらは関連資料の提出を回避することができなくなり、厳しい状況に追い込まれそうです。

また、ビットフィネックスらを巡っては、テザーを担保なしに大量発行し、ビットコインを買い支えする「テザー砲」の存在も指摘されています。今後、NYAGによる調査や裁判の動向次第ではそうした動きも取りにくくなり、ビットコインの値動きにも影響が出てくる可能性があるため、テザーの発行状況の変化にも注目したいところです。

jp.cointelegraph.com

本日、こちらからは以上です。

 

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