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リブラ協会、スイス金融当局に決済ライセンスの申請へ|マスターカード、ブロックチェーン基盤の国際決済システム開発へ

本日2019年9月12日(木)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は1,092,000円前後(時価総額:約19.57兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて約10,000円高い水準です。
ビットコインは特段の材料もないため、10,100ドル前後での小動きにとどまっていますが、引き続き上値の重さが目立つ状況にあります。

本日の記事では、Facebookのリブラを巡る最新の動きや、マスターカードがブロックチェーンを活用した新国際決済システムの開発に乗り出したニュースを取り上げたいと思います。

 

【1】リブラ協会、スイス金融当局に決済ライセンスの申請へ

Facebookの仮想通貨「Libra(リブラ)」の運営母体となるリブラ協会は11日、スイスの金融市場監督局(FINMA)に決済システムのライセンスを申請を行うことを発表しました。

そのうえで、FINMAと建設的な対話を行い、規制に準拠した摩擦が少なく、高セキュリティな決済システムの提供を実現させる考えを改めて示しています。

これに対してFINMAは、リブラの提供にあたって決済システムのライセンスが必要になることに同調。リブラ協会が決済システムのライセンスを取得するための条件のひとつとして、準備金の管理に関わる利益とリスクを、「ステーブルコインの保有者ではなく、全てリブラ協会が引き受けること」を挙げました。

しかしその一方で、「リブラが計画しているサービスは、明らかに純粋な決済システムのサービスの域を越えたものになる」とも指摘。「決済システムのリスクを高める全ての追加サービスには、対応する追加要件が課される」と述べるなど、リブラに課せられる規制が幅広いものになる可能性を匂わせました。

また、リブラが国際的なプロジェクトとして計画されていることから、準備金の管理やガバナンス、マネーロンダリング対策などの要件の定義において、規制当局の国際的な協調が必要となるとの認識も示しています。

前日には、米財務省のシガル・マンデルカー財務次官が、リブラを含むあらゆる仮想通貨に対し、マネーロンダリングやテロ資金供与への対策を最初から設計に組み込むよう要求するなど、国際的な風当たりは依然として強く、リブラの発行に向けてはまだまだ紆余曲折ありそうです。

jp.cointelegraph.com

なお、FINMAは同日、リブラなどステーブルコインの取り扱いに関するガイドラインを発表しており、その中でステーブルコインを既存のブロックチェーン基盤のトークンと同様に扱う方針が示されています。

ただ、ステーブルコインは法定通貨やコモディティ、不動産、証券など、様々な裏付け資産と結びつくことから「一般的な分類は不可能」であり、状況に応じて柔軟な対応をとるとも述べられています。

jp.cointelegraph.com

 

【2】マスターカード、ブロックチェーン基盤の国際決済システム開発へ

米決済大手マスターカードは11日、法人向けブロックチェーン「Corda(コルダ)」を提供するR3と提携し、ブロックチェーンを基盤とする国際決済システムを開発することを発表しました。

R3が提供するコルダは、現在300社以上のエコシステムの基盤となっており、すでに90種類のアプリが誕生。今年1月には、日本のSBIホールディングスと合弁会社SBI R3 Japanを設立しており、仮想通貨リップル(XRP)とR3の融合も目指しています。

今回の提携についてマスターカードは、自社の決済システムやネットワークと、R3が持つブロックチェーンソリューション開発の専門性を統合させ、課題となっている高コストな決済処理、流動性の管理、銀行と国内清算システム間の標準化などの改善を進めていく考えを示しています。

そのうえで、提携当初の目標として、グローバルな決済インフラと銀行に対応するマスターカードの決済ネットワークとの接続性を高めることを挙げています。

jp.cointelegraph.com

マスターカードは先週、R3がアイルランドのハイテク企業トレードIXと立ち上げた貿易金融ブロックチェーン「Marco Polo(マルコポーロ)」に参画したことも発表するなど、ブロックチェーンを活用した決済システムの構築やネットワークの拡大を積極的に進めています。

マスターカードは仮想通貨やブロックチェーンの存在が自社の驚異となる一方で、大きなビジネスチャンスとも捉えており、リブラ協会の初期メンバーに名を連ねているほか、仮想通貨ウォレットのプロジェクトチームの発足も計画しています。

世界規模の決済ネットワークを有しているだけに、今後同社は遅れが目立つ仮想通貨の決済活用においても、大きな役割を担っていくことが期待されそうです。

www.coindeskjapan.com

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。