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リブラ協会が始動、離脱相次ぎ正式加盟は21社に|米グレイスケールの仮想通貨連動証券DLCが認可を取得

本日2019年10月15日(火)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は903,000円前後(時価総額:約16.24兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べてほぼ横ばいの水準です。
特段の買い材料もない中、ビットコインは200日移動平均線に上値を抑えられており、8,300ドル前後で方向感に欠ける展開が続いています。

本日の記事では、正式始動したリブラ協会の最新動向や、米FINRAからの認可を取得したグレイスケールの仮想通貨連動証券について取り上げたいと思います。

 

【1】リブラ協会が始動、離脱相次ぎ正式加盟は21社に

Facebookが発行を計画している仮想通貨Libra(リブラ)の運営母体となるリブラ協会が14日、スイスのジュネーブで開催した会合で、プロジェクト参加企業との正式契約を結んだことがわかりました。

リブラ協会によると、初期メンバーとして正式契約を交わしたのは以下の21社です。

「Anchorage」「Andreessen Horowitz」「Bison Trails」「Breakthrough Initiatives」「Calibra」「Coinbase」「Creative Destruction Lab」「Farfetch UK」「Iliad」「Kiva Microfunds」「Lyft」「Mercy Corps」「PayU」「Ribbit Capital」「Spotify」「Thrive Capital」「Uber Technologies」「Union Square Ventures」「Vodafone」「Women's World Banking」「Xapo Holdings」

今年6月にリブラ構想が発表された時点では、初期メンバーとなる見通しの企業として28社の名が挙げられていましたが、欧米の規制当局や政治家から厳しい目が向けられる中、今月4日に米決済大手PayPalがリブラ協会への不参加を正式に表明。

その後も、米決済大手のVisa、Mastercard、Stripeの3社に加え、独自決済システムへの移行を進めているEC大手eBay、中南米の大手決済アプリを提供するMercado Pago、旅行予約サイト大手Booking Holdingsが相次いでリブラ協会からの離脱を表明し、当初の見込みよりもスケールダウンしてしまった印象は否めない状況となっています。

ただ、リブラ協会は1,500以上の事業体がプロジェクト参画に強い関心を示しており、このうち180社はすでに参加条件を満たしているとし、リブラのメインネットワークの立ち上げ基準としている加盟企業100社の達成には自信を示しています。

しかし、リブラを普及させるうえでは「信用力の向上」や「決済網の構築」が重要なポイントとなる中、決済分野で力を持つ企業がこぞって離脱してしまったことは、大きな痛手となりそうです。

jp.cointelegraph.com

なお、各国中央銀行、国際通貨基金(IMF)、G20金融安定理事会などの高官も参加するG7タスクフォースはこのほど、リブラを念頭に置いたグローバルなステーブルコインの危険性に関するレポートを公表しています。

レポートでは、ステーブルコインプロジェクトは法的な健全性を確保し、消費者保護やマネーロンダリング、テロ資金供与といった問題にも万全の対策を講じたうえで運用を開始すべきと指摘。

さらに、「運営団体がそれらに対処しても、規制当局の承認を得られない可能性がある」との見解も示し、ローンチ前に全ての規制に準拠する方針であるリブラをけん制しています。

coinpost.jp

 

【2】米グレイスケールの仮想通貨連動証券DLCが認可を取得

米仮想通貨投資ファンドのGrayscale Investments(グレイスケール・インベストメンツ)は14日、米金融取引業規制機構(FINRA)から仮想通貨バスケットに連動した証券「Grayscale Digital Large Cap Fund(DLC)」の認可を取得したことを発表しました。

DLCは主要な仮想通貨のバスケットに連動する有価証券であり、ETFと似たような仕組みとなりますが、適格機関投資家向けの商品であるため、米証券取引委員会(SEC)の審査は不要となっています。

グレイスケールは、2018年2月から適格機関投資家に対し、私募に限定してDLCの提供を行っていましたが、今回FINRAの認可を取得したことで、今後は機関投資家らが他の未登録有価証券と同様に、OTC市場で自由にトレードができるようになります。OTC市場でのティッカーシンボルは「GDLCF」です。

なお、今年9月30日時点におけるバスケットの構成銘柄と比率は、ビットコイン(BTC)が80.3%、イーサリアム(ETH)が9.9%、リップル(XRP)が5.8%、ビットコインキャッシュ(BCH)が2.2%、ライトコイン(LTC)が1.8%となっており、四半期ごとにリバランスが行われます。

jp.cointelegraph.com

本日、こちらからは以上です。

 

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