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Googleが「量子超越性」の実証を正式発表、ビットコインは急落|ザッカーバーグ氏、「リブラ不認可ならFacebookは協会抜ける」

本日2019年10月24日(木)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は806,000円前後(時価総額:約14.51兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて約56,000円安い水準です。
Googleが量子コンピュータの「量子超越性」の実証に成功したことを正式に発表したことを受け、ビットコインはセキュリティ面への懸念が高まったことなどから、日本時間24日1時頃に一時7,293ドルまで急落しています。

本日の記事では、Googleが正式発表した「量子超越性」の実証や、Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOが出席した米下院公聴会について取り上げたいと思います。

 

【1】Googleが「量子超越性」の実証を正式発表、ビットコインは急落

米IT大手Googleは23日、量子コンピューターが既存のスーパーコンピューターの計算能力をはるかに超えるとする「量子超越性」の実証に、世界で初めて成功したことを正式に発表しました。

Googleが「量子超越性」を実証したとの情報は、9月に米航空宇宙局(NASA)のウェブサイトに論文が投稿されたことで話題となりましたが、その時には論文はすぐに削除され、Googleからの公式発表もなかったため、真偽が定かになっていませんでした。

 

bitcoinnews.hatenadiary.jp

 

英総合学術誌ネイチャーに掲載された論文によると、Googleの量子コンピューターは53個の量子ビットを繋いで計算するもので、ある乱数からパターンを検出する課題を、わずか3分20秒で回答。Googleによると、現在、計算速度が最も速いスーパーコンピューター「サミット」でも、同じ課題を解くのに1万年かかるそうです。

ずば抜けた計算能力を持つ量子コンピューターが登場すると、公開鍵から秘密鍵が生成できてしまうなど、仮想通貨のセキュリティ性に大きな影響を及ぼす可能性が指摘されている中、Googleの発表が影響しビットコイン価格は大きく下落しています。

ただ、実際にこうした悪用が可能なレベルに到達するには、まだ数十年単位で時間がかかると言われています。

また、仮想通貨側でも量子コンピューターに耐性を持つ新しい暗号技術の導入が徐々に進んでおり、イーサリアム(ETH)も少なくとも3~5年の間に量子耐性を実装することを発表しています。

現在のところ、ビットコインに量子耐性をする具体的な動きは見られませんが、いずれ対応に動く可能性は十分にあると考えられ、その場合、大口のマイナーをはじめとする市場参加者のコンセンサスを得ることができるかが注目されます。

jp.cointelegraph.com

【2】ザッカーバーグ氏、「リブラ不認可ならFacebookは協会抜ける」

Facebookのマーク・ザッカーバーグCEOは23日、米下院金融サービス委員会の公聴会に出席し、Facebookやリブラに対する懸念に答えました。

トレードマークのTシャツとジーンズを脱ぎ、スーツ姿で証言台に立ったザッカーバーグ氏ですが、議員からは大規模な個人情報の流出やフェイクニュース問題などで信用が失墜しているFacebookへの厳しい批判の声が相次ぎました。

反リブラの急先鋒であるマキシン・ウォーターズ委員長は、「リブラプロジェクトを進める前に、これまでの多数の不備や失策の解決に注力することが皆のためになる」と指摘。

また、ナディア・ベラスケス下院議員は、Facebookのモットーである“move fast and break things(迅速に動き、破壊せよ)”を引き合いに出しながら、「我々は国際的な金融システムを破壊したくない」と発言しています。

一方、ザッカーバーグ氏は、事前に公開されていた証言原稿通り、「米規制当局の認可が得られるまで、全世界でリブラをローンチさせることはない」とし、2020年前半を目標としているローンチ計画の延期を容認。

そのうえで、もし米規制当局からの認可が得られなければ、「Facebookはリブラ協会から抜けなければならないだろう」との考えを明らかにしています。ただ、リブラ協会は独立した組織であるため、Facebookが参加しなくてもプロジェクトは進められるとしています。

その他、発足直前にリブラ協会からの脱退が相次いだことについては、リブラが「リスキーなプロジェクト」だからとの見解を披露。さらに、リブラは通貨として複雑な仕組みとなることから、機能するかは「私にも分からない」とも述べるなど、やや弱気な発言も見られました。

今回、リブラプロジェクトを実現するためなら自らが手を引くことも辞さない姿勢を示したザッカーバーグ氏ですが、それでも米議会の理解を得ることは容易ではないと予想されます。

もしFacebookがリブラ協会から抜けても、プロジェクトの核となる専用ウォレットを提供するメンバー企業「カリブラ」はFacebookの子会社であり、CEOのデビッド・マーカス氏も同社の幹部であるため、影響力を持ち続けることが懸念される可能性があります。

また、ローンチ後に再加盟された場合、潰すに潰せない状況になる可能性もあるため、米議会としてはFacebookが離脱したから良しとは言いづらいかもしれません。

jp.cointelegraph.com

なお、今月14日に21の企業・団体を創設メンバーとして正式に発足したリブラ協会ですが、英BBCが報じたところによると、Facebookを除く20社が協会加盟に必要な最低1,000万ドル(約10.8億円)の拠出金をまだ支払っていないといいます。

リブラ協会はこの件についてコメントを控えていますが、メンバー企業のひとつからは、「どのように予算を形成・承認し、それをどのように集めるかを解決する必要がある」とし、現時点ではまだ拠出を行うための体制が整っていないとの認識を示しています。

ただ、「今後、全メンバー企業がプロジェクトへの投資を行うことになるだろう」と述べるなど、プロジェクトの進展には影響はないとしています。

coinpost.jp

本日、こちらからは以上です。

 

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