ビットコインの値動きや最新情報を、あなたに分かりやすく伝えたい

分かりやすさ重視で、技術的な説明は極力省きます。噛み砕きすぎて一部不正確だったり、解説に主観が交じったりもしますが、分かりやすさ重視のためとご理解ください。

マスターカードCEO、リブラ協会脱退の理由を語る|Xthetaが日本発の仮想通貨取次所サービスを開始

本日2020年2月4日(火)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は1,007,000円前後(時価総額:約18.32兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて約10,000円安い水準です。
引き続きビットコインは、概ね9,200ドル~9,500ドル程度の限られたレンジ内で、方向感に乏しい展開となっています。

本日の記事では、リブラ協会脱退の理由を語ったマスターカードCEOのインタビューや、Xthetaが開始した日本初の仮想通貨取次所サービスについて取り上げたいと思います。

 

【1】マスターカードCEO、リブラ協会脱退の理由を語る

米決済大手マスターカードのアジェイ・バンガCEOはこのほど、英経済紙フィナンシャルタイムズのインタビューの中で、昨年10月にリブラ協会から脱退した理由を明かしました。

インタビューの中でバンガ氏は、主に4つの脱退理由を挙げています。まず1つ目は、リブラのビジネスモデルが不透明で理解し難かった点です。どのように収益を稼ぐのか理解できないとしたうえで、「収益化の仕組みが理解できないビジネスを支持することはできない」と述べています。

次に、個人情報の管理に対するFacebookの誠実さに懸念が残る点を挙げています。同社はたびたび大規模な個人情報の流出を起こしていますが、その事実を自ら明らかにせず、外部の指摘を受けて初めて認めるということを繰り返してきたため、その体質に厳しい目を向ける人は多くいます。

さらに、リブラ発行の目的のひとつとして「金融包摂」を掲げながら、その利用には専用ウォレット「カリブラ」が必要となる点を疑問視。「利他的な考えと独自ウォレットを利用することは矛盾しており、正しくないと感じる」との見解を示しています。

最後に、リブラ協会の全加盟企業が、顧客確認(KYC)やアンチマネーロンダリング(AML)、厳格な個人情報の管理などにコミットできるかという点にも懸念があると指摘。リブラ協会はサービスのローンチまでに加盟企業を100社に増やす方針(現在は21社)を示していますが、バンガ氏はそれだけの数の企業の全てが、リブラを運営するうえでの適切なガバナンス体制を構築するのは難しいと見ているようです。

coinpost.jp

【2】Xthetaが日本発の仮想通貨取次所サービスを開始

仮想通貨交換業者のXtheta(シータ)は4日、日本初となる仮想通貨取次所サービスを正式に開始。同日午前9時半から口座開設の申込受付をスタートさせています。

シータは2017年12月に「仮想通貨交換業者」として金融庁から認可を受けたものの、同時期にコインチェックの仮想通貨流出事件が起きた影響もあり、認可後もセキュリティ対策や情報管理体制の構築を進めていましたが、今回2年越しでようやくサービス開始にこぎつる形となっています。

同社は『仮想通貨をもっと一般の人に近い存在にする、お客様に寄り添う仮想通貨の相談窓口』を理念に、高齢者を含め仮想通貨に詳しくない人でも購入できるよう、投資家間の取引のプラットフォームとなる「取引所」ではなく、ユーザーと取引所の間に立って売買・保管等を代行する「取次所」としてサービスを提供します。

具体的には、複数の仮想通貨取引所の中から各取引所の取引実績をもとに、毎月最良の取引所を選定し、シータが顧客からの注文を代行発注する形式となります。また、突発的な値動きによるリスクを最小限に回避するため、注文は午前または午後のどちらかの時間帯にそれぞれ3回に分割して行われるようです。

その他、ユーザーは複数の仮想通貨取引所の口座を開設・管理する必要がなく、シータの口座のIDとパスワードのみを管理すればいいとのことです。

取り扱い通貨の正式な情報は明らかになっていませんが、当初は6銘柄が扱われる予定で、同社HPの内容からビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)、イーサリアムクラシック(ETC)、ライトコイン(LTC)、リップル(XRP)、NEM(XEM)、モナコイン(MONA)、カウンターパーティ・トークン(XCP)の9銘柄の中から選定されると見られます。

また、最低取引額は1万円からで、取次注文の手数料は5%。大手取引所の現物取引手数料が無料から0.1%程度と考えると非常に高額で、情報弱者を食い物にするサービスとならないことを願いたいところです。

xtheta.co.jp

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。