本日2020年2月18日(火)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は1,068,000円前後(時価総額:約19.46兆円)です。
昨日の同時刻帯と比べて約10,000円安い水準です。
昨年10月末以来となる10,500ドルの突破に失敗したビットコインは、週末から調整局面に転じており、日本時間17日23時頃には一時9,477ドルと約2週間ぶりの水準まで下落しています。
本日の記事では、中国が新型コロナウイルス対策でブロックチェーンの活用を進めているとの報道や、最短3~5日で取引所の開設が可能になるクラウドサービス「バイナンス・クラウド」について取り上げたいと思います。
【1】中国で新型コロナウイルス対策へのブロックチェーン活用が拡大
中国共産党中央委員会の機関紙「人民日報」は17日、新型コロナウイルスに関連した感染症(COVID-19)の問題に対処するために開発されたブロックチェーン活用のアプリが、今月1日~14日までの間に少なくとも20個ローンチされたと報じました。
中国では昨年10月に習近平国家主席がブロックチェーン技術の活用を推進する方針を発表して以降、開発・普及が加速していますが、今回の新型コロナウイルスの拡散がブロックチェーン技術の活用に向けた予期せぬ試金石となっています。
陝西省の西安市では、オンラインでの診察や監視のためにブロックチェーン技術を活用。患者のプライバシーを保護するために高いセキュリティ性が求められる医療データの管理にも、ブロックチェーン技術を導入しているようです。
また、中国のEC最大手アリババ傘下でQR・バーコード決済を提供する「Alipay(アリペイ)」は、浙江省健康委員会らと共同で、情報管理プラットフォームをローンチ。支援物資・医療器具の適切な配分や、物流の管理に活用されるといいます。
その他、浙江省杭州市のテック企業Vastchain Technology(ヴァストチェーン・テクノロジー)は、感染者などが隔離されているエリアへの入出場を管理するため、メッセンジャーアプリ「WeChat(ウィーチャット)」を活用してQRコードを発行できるプログラム「Access Pass」をローンチ。
Access Passで取得した個人情報は暗号化されたうえで、ブロックチェーンを基盤にしたクラウドサーバーに保存される仕組みで、問題収束後はデータを閲覧できないようにすることができるようです。
【2】「バイナンス・クラウド」が提供開始、3~5日で取引所開設が可能に
大手仮想通貨取引所Binance(バイナンス)は17日、取引所の開設・運営をサポートする法人向けクラウドサービス「Binance Cloud(バイナンス・クラウド)」の提供を開始することを発表しました。
バイナンス・クラウドは、バイナンスの取引所のコア機能をホワイトラベル契約として提供するもので、導入企業はバイナンスのマッチングエンジンやセキュリティ管理システム、流動性などの取引所インフラをワンストップで利用することができるようです。
また、現物・先物取引だけでなく、銀行とのAPI統合や法定通貨と仮想通貨間のP2P取引サービスなどにも対応しているため、幅広い企業が導入できるサービスになっているとしています。
なお、バイナンスのジャオ・チャンポンCEOは、バイナンス・クラウドの導入によって、「他の準備が整っていれば、3~5日以内に取引所を設立することが可能になる」としています。
バイナンス・クラウドを導入することで、世界最大の取引量を誇るバイナンスの流動性の恩恵を受けることができるため、市場規模が小さく流動性の確保が難しいローカル市場でも、安定した取引所サービスの提供が可能になると見られます。
本日、こちらからは以上です。