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ウォール街出身者ら、アメリカで仮想通貨銀行立ち上げへ|新型コロナで荒れる金融市場、ビットコインは本当に「安全資産」?

本日2020年2月26日(水)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は1,009,000円前後(時価総額:約18.40兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて約50,000円安い水準です。
新型コロナウイルスの感染拡大を背景にリスク回避ムードが高まる中、ビットコインは日本時間26日11時頃に一時9,101ドルまで続落しています。

本日の記事では、アメリカでの仮想通貨銀行立ち上げの動きや、新型コロナウイルスの感染拡大を受けたリスク回避ムードの中でのビットコイン動向を取り上げたいと思います。

 

【1】ウォール街出身者ら、アメリカで仮想通貨銀行立ち上げへ

ウォール街の大手金融機関で20年以上に渡って活躍したケイトリン・ロング氏はこのほど、ブロックチェーン開発企業のブロックストリームと提携し、米ワイオミング州で仮想通貨銀行「Avanti(アバンティ)」を2021年の初旬頃に設立することを発表しました。

アバンティは特別目的預託機関(SPDI)として運営。「機関投資家が要求する厳格なカストディ基準を満たしたデジタル資産のカストディアン」を目指すとしており、顧客確認(KYC)、マネーロンダリング対策(AML)、テロ資金調達対策など、規制に準拠した形で運営するとしています。

なお、SPDIとは2019年にワイオミング州が認定した新たな金融機関の形態で、ブロックチェーン関連企業などはSPDIとして認定された金融機関に、デジタル資産を直接預託することができます。

ロング氏は自身のTwitterで、様々な規制上の制約から、「既存の銀行や信託会社では仮想通貨に最適なサービスが提供できない」と指摘。そのうえで、同様のサービスをすでに展開している国にアメリカが遅れをとらないよう、アバンティがそうした状況を打開したいと語っています。

jp.cointelegraph.com

【2】新型コロナで荒れる金融市場、ビットコインは本当に「安全資産」?

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が止まらず、世界経済やサプライチェーンへの影響が懸念される中、ここ数日の金融市場は大荒れの展開が続いています。

NYダウ平均株価が24・25日の2日間で1,911ドルと過去最大の下げ幅となったほか、日経平均株価も25日に一時1,000円を超える大幅安を記録。米WTI原油先物も大幅に下落し、25日に1バレル50ドルを割り込んでいます。

一方で、伝統的な安全資産として認知されている金や米国債には資金が流入しています。NY金先物は24日に一時1,691.7ドルまで上昇し、約7年ぶりの高値を記録。また、米国債にも買いが集まり、10年債利回りは25日に一時過去最低となる1.3055%まで低下しています。

ここで注目されるのが、一部の仮想通貨関係者から「デジタルゴールド」との声が挙がり、新たな安全資産として期待されていたビットコインの動きですが、いまのところリスク回避マネーの受け皿となっている様子はうかがえません。

今年に入り堅調地合いが続き、2月上旬には約3か月半ぶりに10,000ドルを回復していたビットコインですが、世界的な感染拡大が本格化し始めた2月中旬頃になると売り優勢に転じ、26日には一時9,101ドルまで下落。直近高値を付けた13日から約14%の下落となっています。

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ビットコイン/米ドル(Tradingviewより)

NY金先物が2月中旬以降に上昇が加速しているのとは対照的なだけでなく、ビットコインと同時期に直近高値を付けたNYダウの下落率(約9%)と比べても下落の勢いは大きなものとなっています。

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金/米ドル(Tradingviewより)

今後、出遅れの安全資産としてビットコインに買いが集まるのか、それともこのまま下落が続き、数あるリスク資産のひとつに過ぎないことが明確に示されてしまうのか、その動向に注目していきたいところです。

coinpost.jp

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。