本日2020年4月9日（木）時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は794,000円前後（時価総額：約14.54兆円）です。
昨日の同時刻帯と比べてほぼ横ばいの水準です。
株式市場が戻り基調にある中、ビットコインも底堅く推移。ただ、上値は50日移動平均線に押さえられており、概ね7,200～7,400ドルの狭いレンジ内での値動きとなっています。
本日の記事では、野村総合研究所が開発した仮想通貨インデックスの導入拡大の話題や、世界長者番付への仮想通貨業界からのランクイン状況を取り上げたいと思います。
【１】野村総研の仮想通貨インデックス、Quickが提供開始
野村総合研究所（NRI）は8日、暗号資産（仮想通貨）を投資対象として評価するうえでのベンチマークとなる「NRI/IU暗号資産インデックス（ドル）」が、日本経済新聞社グループ傘下のQuickが提供する金融情報サービス「Quick Workstation」と「QUICK LevelX r1」に導入されたことを明らかにしました。
NRIは今年1月、インテリジェンスユニット合同会社（IU）と共に、「NRI/IU暗号資産インデックスファミリー」を開発。国内取引所に上場している日本円ペアを中心に構築した「NRI/IU暗号資産インデックス（円）」と、海外取引所に上場している米ドルペアを中心に構築した「NRI/IU暗号資産インデックス（ドル）」を、国内外の機関投資家や金融情報ベンダー、取引所向けに提供していく方針を示していました。
インデックスの算出にあたっては、欧州の金融ベンチマーク規制に準拠したドイツのMV Index Solutions（MVIS）のインデックスプラットフォームを活用。データ範囲は、国内取引所に上場しており、海外主要カストディで資産保全が可能な主要銘柄（Bitcoin、Bitcoin Cash、Ethereum、Litecoin、XRPなど）となっています。
また、日次の評価は東京時間の午後3時に行うなど、日本国内およびアジアの機関投資家が、ベンチマークとして利用しやすいように設計されていることも特徴です。
Quickの金融情報サービスは、国内の金融機関や機関投資家などにポピュラーに活用されているツールであるため、今後、株式や債券といった伝統的な金融商品と比較しながら、仮想通貨を含めたポートフォリオの構築が進んでいくことが期待されます。
【２】フォーブス世界長者番付、仮想通貨業界から4人がランクイン
米経済誌フォーブスが7日に発表した毎年恒例の「世界長者番付」（2020年版）に、仮想通貨業界から4人がランクインしました。
世界長者番付は、保有資産10億ドル（約1,100億円）以上のビリオネアをランク付けしたもので、今年のビリオネア数は2,095人と昨年から58人減少。フォーブスによると、新型コロナウイルスの影響で株価が大きく下落した3月前半に、226人がビリオネアの座から陥落したようです。
そうした中、仮想通貨業界で最上位に入ったのは、中国の大手マイニング企業ビットメインの共同創業者であるミクリー・ザン氏。純資産額は33億ドル（約3,600億円）で、全体の616位となっています。
その他、リップルの共同創業者のクリス・ラーセン氏が804位（26億ドル）、ビットメイン共同創業者のジハン・ウー氏が1196位（18億ドル）、米大手仮想通貨取引所コインベースのブライアン・アームストロングCEOが1990位（10億ドル）に選出されています。
なお、世界1位にはEC最大手アマゾンのジェフ・ベゾスCEO（純資産額1,130億ドル）が3年連続で選出。同氏は、離婚に伴い370億ドル相当の株式を慰謝料として支払ったものの、アマゾン株の上昇などもあって番付には影響がありませんでした。
また、2位以下にはIT大手マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏（980億ドル）、仏高級ブランド大手LVMHグループのベルナール・アルノー会長（760億ドル）、著名投資家ウォーレン・バフェット氏（675億ドル）、米ソフトウェア大手オラクルのラリー・エリソン会長（590億ドル）と続いています。
本日、こちらからは以上です。
