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3度目のビットコイン半減期が到来、マイナーへの影響は?|HF界の大物チューダー・ジョーンズ氏、個人資産の2%をBTCで保有

本日2020年5月12日(火)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は938,000円前後(時価総額:約17.23兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べてほぼ横ばいの水準です。
ビットコインは半減期の影響を見極めたいムードから様子見姿勢が強く、8,700ドル
付近の狭いレンジ内で方向感に乏しい動きが続いています。

本日の記事では、ついに到来したビットコイン半減期の話題や、ヘッジファンド界
の大物が個人としてもビットコイン投資を開始したとの話題を取り上げたいと
思います。

 

【1】3度目のビットコイン半減期が到来、マイナーへの影響は?

日本時間12日4時23分、ビットコインは63万番目のブロック生成が確認され、ついに3度目の半減期を迎えました。これにより、ビットコインのマイニング報酬は、従来の1ブロック当たり12.5BTCから6.25BTCに半減することになります。

なお、記念すべき63万番目のブロックは、中国の大手マイニングプール「Antpool(アントプール)」によるマイニングとなりました。

また、半減期前の最終ブロック(62万9,999番目)をマイニングした、中国の大手マイニングプール「f2pool」が、2009年に生成された最初のブロックに記されたサトシ・ナカモトのメッセージ「The Times 03/Jan/2009 Chancellor on brink of second bailout for banks」をオマージュし、当日の新聞の見出し「NYTimes 09/Apr/2020 With $2.3T Injection, Fed’s Plan Far Exceeds 2008 Rescue」を同ブロックに埋め込んだことも話題となっています。

大きな混乱も無く、無事に半減期を迎えたビットコインですが、今後を占ううえではマイナーの動向が注目となります。

半減期によってマイニング報酬が減少するため、マイナーは電力コストを削減したり、効率の良い最新モデルのマシンに切り替えたりする必要が出てきますが、そうした対応が難しく赤字に陥るマイナーは、マシンの稼働を止める可能性があります。その結果、ビットコインのハッシュレートが大きく低下し、価格にもネガティブな影響を与えることが懸念されます。

ただ、いまのところ半減期後のハッシュレートは15%程度の低下となっているものの、半減期に向けてマイニングが加熱し、直前に過去最高まで急騰していたことを踏まえれば、ひとまず影響は限定的なものにとどまっていると言えそうです。

btc.com

なお、米仮想通貨マイニング企業のライオット・ブロックチェーンは6日、マイニングマシン最大手のBitmain(ビットメイン)から、新モデルのAntminer S19を1,040台購入したことを発表しました。

同社はすでにS19とS19プロを計1,000台購入していますが、今回の追加購入によって保有するS19シリーズのマシンは2倍超に拡大することなります。

電力効率が大幅に改善されたS19シリーズを使用することにより、半減期後のマイニング環境でも利益を確保できる見込みで、2021年までにハッシュレートを従来比で約2倍に拡大させるとしています。

jp.cointelegraph.com

【2】HF界の大物チューダー・ジョーンズ氏、個人資産の2%をBTCで保有

4兆円規模のヘッジファンド「チューダー・インベストメント」の創業者で、最高投資責任者(CIO)を務めるポール・チューダー・ジョーンズ氏はこのほど、米大手メディアCNBCとのインタビューで、個人資産の約2%をビットコインに投資したことを明かしました。

ジョーンズ氏の個人資産は51億ドル(約5,480億円)とされており、この金額を基にすると1億ドル規模のビットコインを保有している可能性があります。

同氏は法定通貨の価値が、過剰な財政赤字や各国中央銀行の大規模な量的緩和策の影響で、時間の経過とともに減価していくと指摘。購買力の観点から考えると、法定通貨を所有することは「本質的に無駄な資産を手にしている」ことを意味していると断じています。

一方で、ビットコインは歴史が浅いことはリスクであるものの、気まぐれな政府支出の拡大や量的緩和策などの影響を受けず、明確な発行上限があるため、「新たな価値の保存手段」となっていく可能性があるとの見解を示しています。

www.cnbc.com

なお、先日にはジョーンズ氏が運用する「チューダーBVIファンド」が、インフレヘッジ手段としてビットコイン先物への投資を検討していることも明らかとなっています。

ヘッジファンド界の大物であるジョーンズ氏が、個人としてもファンドとしてもビットコインにベッドしようとしていることは、他の金融関係者にとっても無視できない出来事となりそうです。

bitcoinnews.hatenadiary.jp

本日、こちらからは以上です。

 

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