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SBIホールディングス、今夏にも暗号資産ファンドを立ち上げへ|ブルームバーグ、「BTCは檻を抜け出し13,000ドルのレジスタンスへ」

本日2020年6月29日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は979,000円前後(時価総額:約18.03兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて約12,000円高い水準です。
週末のビットコインは往って来いの展開に。アメリカで新型コロナウイルスの新規感染者が過去最高を更新し、リスク回避ムードが高まる中、軟調な株式市場が重しとなり日本時間28日4時頃に一時8,830ドルまで下落。ただ、その後は買い戻しが進み、29日1時頃には9,191ドルと週末の下げを取り戻しています。

本日の記事では、SBIホールディングスの暗号資産ファンド立ち上げの話題や、ブルームバーグのアナリストのビットコイン相場に関する見通しを取り上げたいと思います。

 

【1】SBIホールディングス、今夏にも暗号資産ファンドを立ち上げへ

金融大手SBIホールディングスの北尾吉孝CEOは26日に開催した経営近況報告会で、日本初となる「暗号資産ファンド」を立ち上げることを発表しました。

ファンドは、出資者が事業者に対して出資を行い、その事業者が出した利益を出資者に対して分配する「匿名組合」形式で設定される見通しで、2020年夏頃から個人投資家向けに募集を開始していく予定だといいます。

北尾氏は、株や債券などの伝統的資産と相関性が低いため、暗号資産をポートフォリオに組み込むことで分散投資の効果を高めることができると指摘。設定・運用をSBIオルタナティブ・インベストメント、投資・保管をSBI VCトレード、販売をSBI証券やSBIマネープラザ、組み入れ比率のアドバイスをモーニングスターが担う予定であるなど、SBIグループのリソースを結集し、暗号資産ファンドを個人投資家に提供していくとしています。

投資先の候補としてはビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)などの名前を挙げられています。また、この通りになるかは分かりませんが、参考として資料に掲載されたポートフォリオのグラフでは、XRPの組み入れ比率が約半数を占めています。

これはSBIホールディングスが、XRPの開発母体であるリップル社とジョイントベンチャーを立ち上げるなど、XRPの普及に力を入れていることが背景にあると考えられます。

ただ、XRPは2017年のアルトコインバブルをけん引した存在であるものの、その後は右肩下がりのトレンドが続いており、明らかに他の主要通貨と比べてパフォーマンスが悪い状況にあります。

もし実際に基軸通貨的な存在であるビットコインを差し置いてパフォーマンスの悪いXRPが組み入れ最上位となれば、商品性に違和感を感じる人も少なくなさそうです。

【2】ブルームバーグ、「BTCは檻を抜け出し13,000ドルのレジスタンスへ」

ブルームバーグのテクニカルアナリストであるマイク・マクグローン氏は、ビットコインがまもなく13,000ドルのレジスタンス(抵抗線)まで上昇する可能性があるとの見解を示しました。

同氏は、足元でビットコインのボラティリティが低下しており、統計学的な観点から価格の変動範囲を予測した指標「ボリンジャーバンド」の幅が、6,500ドル~13,000ドル程度と過去最大級に収縮していると指摘。

一般的にボリンジャーバンドの収縮は、次の大きな動きの前触れと捉えられており、マクグローン氏は現在閉じ込められている「檻」から抜け出せば、13,000ドルが最初のレジスタンスになるとの見解を示しています。ただ同時に、13,000ドルを目指すためにはボリンジャーバンドの下限である6,500ドルを硬く守る必要があるとも述べています。

なお、マクグローン氏はビットコインのボラティリティの低下について、「デジタルゴールドとしての成熟度が増してきていることを映している」との見解を示しています。

 本日、こちらからは以上です。

 

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