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NASDAQ上場ソフトウェア企業、資本配分戦略の一環でBTCを大量購入|マックスカイザー氏、「BTC急騰はアジアからの資本逃避に起因」

本日2020年8月12日(水)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は1,215,000円前後(時価総額:約22.42兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて約30,000円安い水準です。
米ハイテク株や金(ゴールド)など、コロナショック後に力強い上昇を見せていた資産を中心に調整色が強まる中、同じく安値から大幅な反発を示していたビットコインも軟調な展開に。日本時間12日6時頃には一時11,130ドルと、約1週間ぶりの安値を付けています。

本日の記事では、米NASDAQに上場するマイクロストラテジーが、資本配分戦略の一環としてビットコインを大量購入した話題や、アジアからの資本逃避がビットコイン急騰の要因になっているとするマックス・カイザー氏の見解を取り上げたいと思います。

 

【1】NASDAQ上場ソフトウェア企業、資本配分戦略の一環でBTCを大量購入

米NASDAQに上場するソフトウェア企業マイクロストラテジーは11日、資本配分戦略の一環としてビットコインを購入したことを明らかにしました。発表によると、購入したのは2万1,454BTC(約260億円)で、これは同社の時価総額の約21%に相当します。

マイクロストラテジーは先月末に開催した株主総会で、ゼロに近い低金利や中央銀行が続ける「米ドルの無限印刷」などを問題視したうえで、米ドルの保有を減らす方針を発表。今後12ヶ月で最大2億5,000万ドル(約266億円)をビットコインや金(ゴールド)などの代替資産に投資する戦略を打ち出していました。

マイクロストラテジーのマイケル・J・セイラーCEOは、今回のビットコインの購入について、「世界で最も普及している仮想通貨として、ビットコインは信頼できる価値保存手段であり、現金保有よりも長期的には価値が上昇する可能性を秘めた魅力的な資産クラスである、という我々の信念に基づいている」とコメントしています。

上場企業が現金に代わる準備資産としてビットコインを保有し始めたことのインパクトは大きく、今後同様の動きが広がっていくのかが注目されます。

coinpost.jp

【2】マックスカイザー氏、「BTC急騰はアジアからの資本逃避に起因」

ビットコイン強気派として知られる経済ジャーナリストのマックス・カイザー氏はこのほど、アジアでの地政学的な緊張の高まりが、8月のビットコイン急騰の大きな要因になっているとの見解を示しました。

同氏は、香港国家安全維持法の施行や米中間の緊張の高まりを背景に、アジアでは多くの人々が資本を海外に逃避させていると指摘。そのうえで、「金(ゴールド)では不可能に近いが、ビットコインなら財産全てを移動させることができる」ため、アジアからの資本逃避に「ビットコイン・エクスプレス」が利用されていると主張しています。

先週には英フィナンシャルタイムズ紙が、香港国家安全維持法への恐怖心から、香港の富裕層が大量のゴールドを、スイスやシンガポールなど地政学的に安定している国に移していると報道。また、同じく先週、中国人が2万8,500ドル(約300万円)相当の金の延べ棒を持ってアメリカに不法入国したとの報道もなされています。

カイザー氏の見解を裏付けるデータがあるわけではないものの、中国人や香港人が資本逃避を行っている現状から、より秘匿性が高く、国外への移動もしやすいビットコインも裏で相当数、資本逃避に活用されていると考えているようです。

 本日、こちらからは以上です。

 

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