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大口投資家、1BTC=12000~15000ドル台で買い集めか|米ペニンスラ・ビザ、パスポートサービスにBTC決済を導入

本日2020年11月16日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は1,674,000円前後(時価総額:約31.03兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べてほぼ横ばいの水準です。
日本時間13日に一時16,491ドルまで年初来高値を更新したビットコインですが、短期的な急騰による過熱感もある中で買いは続かず、15日2時頃には一時15,708ドルまで押し戻されています。

本日の記事では、大口投資家の売買動向に関する分析や、米国初となるパスポートサービスへのビットコイン決済導入の話題を取り上げたいと思います。

 

【1】大口投資家、1BTC=12000~15000ドル台で買い集めか

大口投資家(クジラ)の動向を分析しているWhalemapはこのほど、一部の大口投資家が12,000ドル~15,000ドル台にかけてビットコインを大量に買い集めていたとする分析結果を公表しました。

Whalemapは10,000BTC以上を保有する大口ウォレットを対象に、11月6日~13日にかけてのビットコインのフローを調査。それによると、14,914ドル、15,268ドル、15,355ドル、15,691ドル、16,278ドル、16,411ドルで該当ウォレットへの大きなインフローが確認されています。

特に、12,000ドル~15,000ドル台にかけてインフローが急速に膨らんでおり、一部の大口投資家はこの水準でビットコインを買い集めていた可能性があります。Whalemapはこうした動きについて、「FOMO(Fear Of Missing Out=取り残される恐怖)」が発生した可能性を指摘しています。

ただ、10,000BTC以上を保有する大口ウォレットの中には、取引所のウォレットも一部混在していると考えられる点には注意が必要です。

 

一方、一部の大口投資家の中には16,000ドル水準で積極的に売りに転じる動きも見られているようです。

仮想通貨の匿名トレーダーであるCL氏によると、11月15日に大手仮想通貨デリバティブ取引所のBybitで、大口投資家による1億ドル(約104億円)規模の売り注文が見られたといいます。

また、大口投資家の多くは購入したビットコインをカストディ機関やハードウォレットなどに移し、売却する時に取引所に戻す行動をとりますが、CoinBaseやGenmini、Krakenなど、厳格なコンプライアンス体制があり、大口投資家も多く利用している主要取引所では、ここにきてビットコインの流入が急速に拡大し始めています。

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GeminiのBTC流入状況(CryptoQuantより)

短期間での急騰で過熱感もある中、ビットコインは一旦調整局面を迎える可能性も視野に入れておく必要がありそうです。ただ、デリバティブ取引が主導した2017年の仮想通貨バブルとは異なり、今回の仮想通貨の急騰局面ではデリバティブ市場に過熱感が見られておらず、現物買いが上昇の主因になっていると考えられるため、案外底は浅くなるのかもしれません。

【2】米ペニンスラ・ビザ、パスポートサービスにBTC決済を導入

アメリカでパスポートやビザサービスを提供する企業ペニンスラ・ビザはこのほど、一部のパスポートサービス料金の支払いにビットコインの利用が可能になったことを明らかにしました。

同社によると、パスポート料金にビットコイン決済が導入されるのは、アメリカ初となるそうです。

今回、ビットコインでの決済が可能となったのは、「パスポートの更新」「名前の変更」「2つ目のパスポートの取得」「2つ目のパスポートの更新」にかかる費用のみとなっています。ただ、今後1年間のうちに他の全てのサービスでもビットコイン決済の利用が可能になるとしています。

なお、取引の処理は米大手仮想通貨取引所コインベースの決済部門であるコインベース・コマースが行うそうです。

ペニンスラ・ビザのエバン・ジェームス最高執行責任者(COO)は、「これまで以上にデジタル化が進むであろうアフターコロナの世界を見据えた場合、いま旅行者にビットコインによる決済機能を提供することは、適切なタイミング・動きだったと考えている」とコメントしています。

www.peninsulavisa.com

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。