本日2021年1月13日(水)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は3,430,000円前後(時価総額:約63.79兆円)です。
昨日の同時刻帯と比べて約20,000円安い水準です。
週末から週明けにかけて進んだ急落の流れは一旦落ち着いたビットコインですが、32,000ドル~35,000ドル程度で上値の重い動きが続いています。
本日の記事では、ビットコインの大口投資家「クジラ」が過去最多になった話題や、米証券取引委員会(SEC)の次期委員長を巡る報道を取り上げたいと思います。
【1】BTCのクジラが過去最多に、下落時に買い増しか
今月9日に史上最高値を約42,000ドルまで伸ばして以降、冴えない動きが続いているビットコインですが、その裏で大口投資家「クジラ」は押し目買いを進めている可能性があります。
ブロックチェーン分析企業Glassnode(グラスノード)のデータによると、1月4日の約2,000アドレスだった1,000BTC(約34億円)以上を保有するアドレスの数が、価格が急落した同11日には2,140アドレスまで増加し、過去最多を更新。
その一方で、少額保有のアドレス数は減少しているといい、個人投資家が売却したビットコインを価格下落が短期的なものと見ている一部のクジラが飲み込んでいっている傾向が示されているようです。
なお、グラスノードのラファエル・シュルツクラフト最高技術責任者は(CTO)は12日、ファンダメンタルズもネットワークも強気相場の状態を維持しているため、短期的な値動きに惑わされることなくHODL(保有)を続けるべきだとコメントしています。
Active addresses: ATH
— Rafael Schultze-Kraft (@n3ocortex) 2021年1月11日
Active entities: ATH
Difficulty: ATH
Hash Rate: ATH
Number of whales: ATH
Illiquid supply: ATH
Non-zero BTC addresses: ATH
Don't let short-term $BTC price action distract you.
Fundamentals are strong.
The network is healthy.
Zoom out and #HODL.#Bitcoin
【2】次期SEC委員長にゲンスラー元CFTC委員長を指名へ、仮想通貨に精通
関係筋への取材により、ジョー・バイデン次期大統領が米証券取引委員会(SEC)の次期委員長に、米商品先物取引委員会(CFTC)の元委員長であるゲーリー・ゲンスラー氏を指名する方向で準備を進めていることが明らかとなりました。
現在のところまだ最終的な決定には至っていないものの、数日内に正式な指名が行われる見通しだと言います。
ゲンスラー氏は、オバマ政権下の2009年~2014年にかけてCFTCの委員長を務めた際に、新たなスワップ取引規制を導入するなど、金融業界の規制に積極的な人物であり、当時はウォール街との衝突も多かったことで知られています。
ドナルド・トランプ政権下では、当時のジェイ・クレイトンSEC委員長が金融危機後に導入された規制の緩和を推し進めてきましたが、ゲンスラー氏が就任すればこうした流れに終止符が打たれる可能性がありそうです。
仮想通貨コミュニティにとって気になるのはゲンスラー氏の仮想通貨に対するスタンスですが、同氏はマサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院で仮想通貨やブロックチェーンについての講義も行っていたこの分野の専門家のひとりとして認知されています。
過去には議会証言の場で、フェイスブックの独自デジタル通貨「ディエム(旧リブラ)」がアメリカのセキュリティ要件を満たしていると擁護する発言も行っています。
一方で、リップル(XRP)やイニシャル・コイン・オファリング(ICO)で販売されたトークンについては、有価証券に該当するとの見解を示しています。
仮想通貨やブロックチェーンに明るいゲンスラー氏が就任することになれば、依然として不明瞭な部分が多い仮想通貨を巡る規制の明確化や、ビットコインETF(上場投資信託)の承認などへの期待も高まることになりそうです。
本日、こちらからは以上です。