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モルガンスタンレー、BTCファンドで約2,940万ドルを調達|ビットコインの下落を背後で、アルトシーズン到来との見方も

本日2021年4月23日(金)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は5,300,000円前後(時価総額:約99.89兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べて約450,000円安い水準です。
米国のキャピタルゲイン増税案への懸念も重しとなったビットコインは、日本時間23日11時頃に一時48,502ドルと、約1ヵ月半ぶりの安値まで下落しました。

なお、キャピタルゲイン増税案の報道の裏で、「イエレン米財務長官が仮想通貨に対するキャピタルゲイン税率を最大80%にするよう提案した」との噂が一部で広がりましたが、現在のところフェイクニュースだと見られています。

本日の記事では、モルガン・スタンレーが提供を開始したBTCファンドの話題や、ビットコインドミナンスの低下とアルトシーズンに関する話題を取り上げたいと思います。

 

【1】モルガンスタンレー、BTCファンドで約2,940万ドルを調達

米投資銀行大手Morgan Stanley(モルガン・スタンレー)がこのほど、私募型のビットコインファンド「FS NYDIG Select Bitcoin Fund LP」の提供を開始し、約2,940万ドル(約32億円)の資金を集めたことが明らかとなりました。

同ファンドは、投資対象をビットコインのみに限定しており、米投資会社FS Investmentsが運用を担当し、米仮想通貨投資・カストディ会社ニューヨーク・デジタル・インベストメント・グループ(NYDIG)がカストディ業務を担当しています。

米証券取引委員会(SEC)への提出書類によると、同ファンドには過去14日間で322の適格機関投資家から約2,940万ドルの資金が流入。機関投資家の平均投資額は、約9万1,000ドル(約980万円)だったとしています。

モルガンスタンレーの顧客の投資額としては規模が小さいようにも感じますが、これは同ファンドへの投資可能な顧客を純資産額200万ドル(約2.2億円)以上に限定し、そのうえで投資可能金額を純資産額の2.5%までに制限していることが影響していると思われます。

なお、ファンドの規定ではこの他にも、投資額が25万ドル(約2,700万円)以下の場合、3%の手数料を前払いする必要があることなども定められています。

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【2】BTCドミナンスが50%割れ間近、アルトシーズン到来か

ビットコインが昨年10月からの強気相場以降では初めて50日移動平均線を明確に下抜けし、調整色を強める一方で、仮想通貨市場全体を見回すと、昨日に史上最高値(2,646ドル)を更新したイーサリアムを筆頭に、アルトコインの相対的な優位性が目立っています。

こうした状況を裏付けるように、ETH/BTCのレートは今月22日に一時0.048と2018年8月以来の水準まで上昇。また、今年1月3日時点では73%あったビットコインのドミナンス(仮想通貨市場全体に占めるビットコインの時価総額の割合)も、今月22日には50.1%と約3年ぶりの水準まで低下してきています。

過去の経験則では、ビットコインのドミナンスが50%を下回ると、アルトコインの値動きが活発化する「アルトシーズン」が到来し、短期間での急騰の後に冷却期間に入る傾向があります。

前回バブル期では、2017年末にドミナンスが50%を下回ってからわずか3週間ほどで、ドミナンスは35%まで急低下。その間、ビットコインがバブル期高値からの急落局面を迎えた一方、イーサリアムは最後のひと伸びを見せ、短期間で価格が倍近くまで急騰しています(その後は暴落)。

ロビンフッド勢が時価総額のあまり大きくないアルトコインをパンプする状況も見られているだけに、引き続きアルトコイン優位の状況は続きそうですが、ビットコインが下げ足を強めるようであれば、アルトコインもこのままトレンドが崩れる可能性があることには留意したいところです。

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本日、こちらからは以上です。

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