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米シカゴ・オプション取引所、ビットコインETFの上場を申請|著名投資家ダニエル・ローブ氏、仮想通貨に対する知的好奇心を明かす

本日2021年3月3日(水)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は5,250,000円前後(時価総額:約97.87兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べてほぼ横ばいの水準です。
ビットコインは49,000ドル付近で底堅い展開が続いています。

本日の記事では、米シカゴ・オプション取引所によるビットコインETFの上場申請の話題や、著名投資家ダニエル・ローブ氏による仮想通貨に関するツイートを取り上げたいと思います。

 

【1】米シカゴ・オプション取引所、ビットコインETFの上場を申請

米シカゴ・オプション取引所(CBOE)が、ビットコインETFの上場に向けて米証券取引委員会(SEC)へ申請書類を提出したことが報じられました。

上場を計画しているビットコインETFは、米資産運用会社ヴァンエック(VanEck)が組成する「VanEck Bitcoin Trust」で、申請書類は1日にSECへ提出されています。

「VanEck Bitcoin Trust」は、5大取引所の価格から組成された「MV Index」に基づいて運用され、取引はCBOEの子会社であるCBOE BZX取引所で行うことを計画しています。

今後、SECは審査プロセスの開始から45日間で、申請の承認、却下あるいは審査期間の延長(最大240日間)を決定。仮にこれが承認された場合、米国初のビットコインETFが誕生することになります。

なお、CBOEは提出した申請書類の中で、2016年から現在までにビットコインの市場規模が100倍に拡大している点や、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)でのビットコイン先物取引の増加を成功事例として挙げ、ビットコインETFの必要性を訴えています。

SECはこれまで、相場操縦や詐欺への懸念、信頼のおけるカストディサービスの欠如などを理由に、申請されたビットコインETFの全てに非承認の判断を下しています。

しかし、先月には米信託銀行最大手バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNY Mellon)が、年内にビットコインカストディサービスを開始する予定であると発表。

また、先日も米投資銀行最大手ゴールドマンサックス(The Goldman Sachs Group, Inc.)が既存のカストディ企業と提携し、自国の資産の保管・管理業務を行うサブカストディアンサービスの提供を検討していると報じられるなど、実績豊富な大手金融機関がカストディサービスへの参入意向を示していることは、承認に向けて追い風になると考えられます。

また、北米初のビットコインETF承認事例となったカナダの資産運用会社パーパス・インベストメント(Purpose Investments)が運用する「Purpose Bitcoin ETF」は、取引開始から数日で運用資産残高が10億ドル(約1,067億円)に膨らんでおり、隣国カナダでビットコインETFへの旺盛な需要が確認されたことも、米国が追随承認するとの期待を高めています。

ただ、SECの新委員長に指名されているゲイリー・ゲンスラー氏は、過去にマサチューセッツ工科大学(MIT)でブロックチェーンや仮想通貨についての講義を行っていたことから、仮想通貨に理解のある人物として認知されているものの、2日に開催された指名承認公聴会では、仮想通貨について「詐欺や相場操縦が起きないようにしなければならない」とし、投資家保護を重視する従来のSECのスタンスを踏襲しています。

就任間もない新委員長が直ちに大きな決断を下すのは難しいと考えられることからも、米国でのビットコインETFの承認にはもう少し時間がかかると考えておくのが現実的なのかもしれません。

www.coindeskjapan.com

【2】著名投資家ダニエル・ローブ氏、仮想通貨に対する知的好奇心を明かす

運用資産規模約121億ドル(1.3兆円)を誇る米ヘッジファンド運営会社サード・ポイント(Third Point LLC)を率いるダニエル・ローブ(Daniel Seth Loeb)CEOは、自身のTwitterで「最近、仮想通貨について深く掘り下げている」ことを明らかにしました。

これはローブ氏が1日、米ベンチャーキャピタル会社アンドリーセン・ホロウィッツ(Andreessen Horowitz Capital Management, LLC)の共同出資者クリス・ディクソン(Chris Dickson)氏によるNFT(ノン・ファンジブル・トークン)に関するツイートに対してリツイートしたものです。

ローブ氏は、仮想通貨について「物議を醸す新しいアイデアに対し、知的にオープンであるかどうかを真に試されている」と指摘。ただ、仮想通貨を一方的に肯定するのではなく、「スティーブ・ジョブズが優れた知性の必要条件に挙げていたように、健全な懐疑論を維持しながら理解を深める必要がある」との見解を示しています。

また、「仮想通貨のパーティに遅れて参加することは、高倍率のポーカーテーブルでカモ席に着くことと同じだという考えと、仮想通貨はまだメインストリームに採用される初期段階だという考え」の異なる2つの考えに対する葛藤を克服しなければならないとも述べています。

今回のローブ氏の発言は、新しいアイデアについて学ぶことの重要性を説いたものであり、同氏が仮想通貨投資に対してポジティブと考えるのは早計ではあるものの、ここ最近富裕層の間でも仮想通貨についての論争が巻き起こっていることは、メインストリーム化を目指していくうえで需要なプロセスだと言えそうです。

jp.cointelegraph.com

なお、ABC放送の投資リアリティー番組「シャーク・タンク(Shark Tank)」に出演する著名投資家ケビン・オレアリー氏(Kevin O’Leary)も先月23日、機関投資家の相次ぐ参入を受け、これまで仮想通貨を「ゴミ」と断じてきた態度を改め、自身のポートフォリオの3%をビットコインとイーサリアムに充てたことを明かしています。

著名人の推定資産額を公表しているWealthyGorillaのデータによると、2021年時点でオレアリー氏の純資産は4億ドル(約427億円)相当とされているため、単純計算で最大約12億円相当の仮想通貨を購入した可能性があります。

coinpost.jp

本日、こちらからは以上です。

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