本日2021年4月7日(水)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は6,300,000円前後(時価総額:約118.81兆円)です。
昨日の同時刻帯と比べて約110,000円安い水準です。
ビットコインは58,000ドル前後の狭いレンジ内で方向感に欠ける動きが続いています。
本日の記事では、著名投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏のヘッジファンドが現物のビットコインに投資しているとの見方や、NBAサクラメント・キングスが選手への給与をビットコインでも支給可能にするとの話題を取り上げたいと思います。
【1】チューダー・ジョーンズ氏のファンド、BTC現物にすでに投資か
米著名投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏が率いるヘッジファンド、Tudor Investment Corporation(チューダー・インベストメント・コーポレーション)が、仮想通貨カストディを利用していることがこのほど明らかとなりました。
これは、同ファンドが3月末に米証券取引委員会(SEC)に提出した書類によって判明したもので、資産保管企業の一覧の中にCoinbase Custody(コインベース・カストディ)、Bakkt Trust(バックト・トラスト)、Tagomi Trading(タゴミ・トレーディング)といった、機関投資家向けに仮想通貨カストディサービスを提供している3社の名前が含まれていました。
ジョーンズ氏は昨年5月、Tudor Investment Corporationが運用する「Tudor BVI Global Fund」を通じて、ビットコイン先物の取引を検討していることは明らかにしていました。
しかし、今回仮想通貨カストディ企業との付き合いが明らかとなったことで、すでにその投資先はビットコインを始めとする現物の仮想通貨に及んでいる可能性が高まっています。
なお、SECへの提出書類では、各カストディにどの程度の仮想通貨が預け入れられているかなどの詳細は記載されていません。
ジョーンズ氏に関しては昨年5月に、「ビットコインの発効上限は希少性に繋がる」として、個人のポートフォリオの1%~2%をビットコインに投資したことも明らかにしており、こうした動きがその後の著名投資家や機関投資家の参入ラッシュに繋がったとも言われています。
現在、機関投資家の中には、保管リスクなどの面から現物のビットコインへの投資には及び腰で、先物や投資信託などを通じた間接的な投資にとどまっているケースも多く見られるだけに、今回も新たな流れをジョーンズ氏が作ることになるのか気になるところです。
【2】米NBAのサクラメント・キングス、選手給与のBTC払いを可能に
カリフォルニア州サクラメントに本拠を置く米プロバスケットボールリーグ「NBA」のサクラメント・キングスが、所属選手やチーム関係者への給与の支給方法としてビットコインを選択出来るようにする予定であることがこのほど明らかとなりました。
キングスのオーナーであるヴィヴェク・ラナディベCEOは6日、音声SNSアプリ「Clubhouse」で、「選手を含むキングスの組織全員がビットコインで給与を受け取れるようにすることを、数日中に発表する」と発言。
具体的な支払い方法などは明らかにしなかったものの、キングスは2014年に仮想通貨決済会社BitPay(ビットペイ)と提携し、NBAチームとして初めてチケット代金の支払いなどにビットコイン決済を導入していることから、今回も同社がサポートすると見られています。
キングスはこのほかにも、仮想通貨やブロックチェーン技術の活用に積極的に取り組んでおり、2018年には屋内競技場にマイニング施設を設置し、イーサリアムのマイニングに参入。仮想通貨マイニングを行う最初のプロスポーツチームとなっており、マイニングによって得た資金を慈善団体に寄付する「MiningForGood(マイニングフォーグッド)」プログラムの立ち上げも行っています。
また、2019年にはイーサリアムブロックチェーンを基盤とする独自トークンを発行し、ファン向けに報酬プログラムの提供を開始。さらに、2020年にはスポーツアイテム用のオークションプラットフォームを構築するため、イーサリアムに特化したブロックチェーン企業であるConsenSys(コンセンシス)とも提携しています。
なお、NBA以外のプロスポーツ選手では、ビットコインやブロックチェーン技術の熱烈な支持者として知られる、米プロアメリカンフットボールリーグ「NFL」のロサンゼルス・チャージャーズに所属するラッセル・オクング選手が、2020年末に1,300万ドルと言われる年俸の一部をNFL選手として初めてビットコインで受け取ったことが話題となっています。
本日、こちらからは以上です。