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米ステート・ストリート、仮想通貨ファンド管理サービスに参入|欧州投資基金が仮想通貨VCファンドに出資、初の関連投資事例

本日2021年7月30日(金)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は4,300,000円前後(時価総額:約81.68兆円)です。

昨日の同時刻帯と比べてほぼ横ばいの水準です。
ビットコインは40,000ドルを挟んだ上下500ドル程度の狭い値幅で、膠着状態が続いています。

本日の記事では、米金融大手ステート・ストリートが仮想通貨ファンド管理サービスへの参入の話題や、欧州投資基金(EIF)が初めて仮想通貨関連の投資を行った話題を取り上げたいと思います。

 

【1】米ステート・ストリート、仮想通貨ファンド管理サービスに参入

米金融大手ステート・ストリートはこのほど、プライベートファンド(機関投資家や適格投資家向けのファンド)クライアント向けに、仮想通貨ファンドの管理サービスを提供することを発表しました。

発表によると、仮想通貨ソフトウェアプロバイダーのLukka(ルッカ)と提携し、同社独自のミドル及びバックオフィスデータ管理ソリューション活用することにより、仮想通貨ファンドに対してコレクション(集金)、プロセッシング(処理)、レポーティング(レポート作成)、レコンシリエイション(照合)などを提供していくといいます。

今回の仮想通貨ファンド管理サービスへの参入は、今年6月のデジタル金融部門ステート・ストリート・デジタルの立ち上げに続くもので、これによりステート・ストリートは、プライベートファンドクライアントのオルタナティブ投資ポートフォリオ内に混在する仮想通貨にも関与することができるようになります。

ステート・ストリート・デジタルで責任者を務めるナディーン・チャカー氏は、「デジタル資産の人気の高まりは減速の兆候を示しておらず、我々はクライアントの高まる需要を満たすためにデジタル資産サービスモデルをさらに開発するために、必要なインフラストラクチャを構築し続けることを約束する」とコメントしています。

また、ルッカのロバート・マテラッツィCEOは、「ステートストリートは、次世代のファンド管理の先駆けとなる責任を担っている。大規模な伝統的ファンドは仮想通貨の組み入れの可能性を積極的に模索しているため、ステート・ストリートなどの既存の信頼できるサービスプロバイダーにファンドの管理を依頼することになる」と語っています。

なお、ステート・ストリートは今年4月に英金融スタートアップのPure Markets(ピュアマーケッツ)が立ち上げを目指している、機関投資家向けの仮想通貨OTCプラットフォーム「Pure Digital(ピュアデジタル)」に対し、外国為替証拠金(FX)取引の電子取引プラットフォームの開発を手掛ける子会社Currenex(カリネックス)を通じて、技術提供を行うことも発表しています。

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【2】欧州投資基金が仮想通貨VCファンドに出資、初の関連投資事例

欧州投資基金(EIF)がこのほど、 英仮想通貨ベンチャーキャピタル(VC)のファブリック・ベンチャーズの組成する新ファンド「Fund 2021」に、3,000万ドル(約33億円)を出資したことが明らかとなりました。EIFによる仮想通貨関連の投資は、今回が初の事例となります。

EIFは、欧州連合(EU)の政策金融機関である欧州投資銀行(EIB)傘下の融資機関で、EIBが行わない中小企業へのリスクキャピタル(ビジネスリスクを負担する資本)の融資・保証業務を担当しています。EIFへの出資比率はEIBが60%、欧州委員会(EC)が30%、残りがEU域内の民間金融機関となっています。

また、ファブリック・ベンチャーズは、2013年に設立されたルクセンブルクに拠点を置く仮想通貨・ブロックチェーンに特化したベンチャーキャピタルで、これまでにビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ポルカドット(DOT)など様々な仮想通貨分野で、初期から現物投資や関連企業への出資を行ってきた実績があります。

今回行われた「Fund 2021」の資金調達にはEIF以外にも、米仮想通貨投資会社のギャラクシー・デジタルやデジタル・カレンシー・グループ(DCG)などの企業のほか、米決済大手ペイパル、同スクエア、米IT大手グーグル、蘭決済スタートアップのPayUなどの幹部、イーサリアムとポルカドットの共同創設者ギャビン・ウッド氏などが参加。調達資金は計1.3億ドル(約142億円)に上り、EIFからの出資額はこのうちの23%と大きな割合を占めています。

EIFのアラン・ゴダールCEOは新ファンドへの出資について、「EUのグローバル競争力を高めるための戦略として特に重要。欧州のブロックチェーンセクターの起業家は、深い理解のある資金の出し手を見つけるのに苦労している。このパートナーシップによって、同分野で活躍する起業家のための資金調達の機会を開拓することを目指していく」と説明しています。

また、ファブリック・ベンチャーズのミュアヘッドCEOは、「注目すべき点は、欧州委員会レベルでこの分野がEU圏にとって地政学的に重要な意味を持つという認識があることだ」と語り、EIFの関与はEUが技術投資に対して新たな戦略的アプローチをとる可能性を示す重要なシグナルである、とその意義を強調しています。

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本日、こちらからは以上です。

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