本日2022年10月3日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は2,770,000円前後(時価総額:約53.22兆円)です。
昨日の同時刻帯と比べて20,000円安い水準です。
ビットコインは、日本時間3日午前8時過ぎにかけて18,920ドル付近へと軟調に推移しています。現時点では19,200ドル付近に落ち着いています。
本日の記事では、国際決済銀行(BIS)がイスラエル、ノルウェー、スウェーデンの中銀と提携し、CBDCの実証試験を開始したことに関する話題や、米CFTC委員長がイベントに登壇した際、ビットコイン価格が2倍になる可能性について言及したことに関する話題を取り上げたいと思います。
【1】国際決済銀行がイスラエル、ノルウェー、スウェーデン中銀と提携、CBDCの実証試験を開始
国際決済銀行(BIS)は先月28日、イスラエル、ノルウェー、スウェーデンの中央銀行と提携し、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関する合同実証実験を開始すると発表しました。
この実証実験は「プロジェクト・アイスブレーカー」と名付けられ、BISのイノベーションハブ北欧センターが、国際リテール決済や送金にCBDCがどのように利用可能かを検証し、同プロジェクトに参加するイスラエル銀行、ノルウェー中銀、スウェーデン中銀は、それぞれのCBDCシステムの概念実証を行うための新しいハブを開発する計画となっています。
同プロジェクトでは、既存のシステムよりも大幅に低コストでクロスボーダー決済が可能となり、異なる国のCBDCシステムを相互接続するための技術の実現可能性などのテストを2022年末まで実施する予定となっており、2023年第1四半期(1月~3月)に最終報告書を提出する見込みです。
BISのイノベーションハブ北欧センターの責任者ベジュ・シャー氏は、「プロジェクト・アイスブレーカー」について「この実験ではCBDCの設計とアーキテクチャー、および関連する政策的な課題を検証する。プロジェクトは、コストを削減し、スピードと透明性を高めることで、CBDCを使ったクロスボーダー決済を改善することを目的とする」とコメントしています。
また、イスラエル銀行のアンドリュー・アビル副総裁は、「イスラエルのような小規模で開放的な経済にとって、効率的でアクセスしやすいクロスボーダー決済は極めて重要である。このプロジェクトの結果は、CBDC(デジタル・シェケル)に関する今後の作業を導く上で非常に重要なものとなるだろう」との見解を示しました。
なお、BISが今年5月に発表したCBDC関連のレポートによると、調査に回答した世界81ヵ国の中央銀行のうち約90%がCBDCについての研究を実施しており、さらに26%の中銀では試験運用に至っていると報告しています。
【2】米CFTC委員長、仮想通貨規制でBTC価格が2倍になる可能性を指摘
米商品先物取引委員会(CFTC)のロスティン・ベナム委員長は先月28日、CFTCが仮想通貨市場を規制することでビットコイン価格は2倍になる可能性があるとの見解を示しました。
ベナム委員長は、ニューヨーク大学ロースクールのイベント「Fireside Chat」に登壇した際、仮想通貨の発展には十分に整備された規制が必要であると述べた上で、「CFTCが正しく規制する市場では、ビットコイン(BTC)の価格が2倍になる可能性がある」と主張しました。
この根拠として海外メディアでは、「規制が整備された場合、機関投資家からの資金流入につながる可能性がある」、「仮想通貨企業の発展にも、明確な規制と公正さが必要」とする同氏の発言内容を報じています。
米国にはこれまで、国家レベルの明確な仮想通貨規制は存在せず、監督機関であるCFTCと米証券取引委員会(SEC)の管轄も明示されていませんでした。しかし2022年3月、バイデン大統領が仮想通貨などのデジタル資産に特化した大統領令を発令し、消費者保護、金融安定性の確保、国家安全保障、気候変動リスクへの対応に向けて、規制の整備を進めています。
本日、こちらからは以上です。