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マイニング損益分岐点を中国事業者が公表|爆発的な成長局面は終了か

本日2018年9月10日(月)時点のビットコイン情報をお届けします。
13時頃のビットコイン価格は、701,000円前後(時価総額:約12.10兆円)です。

先週金曜日の同時刻帯より2万円ほど安い水準です。
日本時間9日午前2時台に急落し、午前5時台には6,100ドル前後の安値を記録しました。
幾分持ち直したものの、5日の暴落以降は弱気に傾いています。

本日の記事では、中国大手事業者が公表したマイニングの損益分岐点や、仮想通貨の爆発的な成長局面は終わった可能性があるとするイーサリアム共同創設者の見解などを取り上げたいと思います。

 

【1】中国大手マイニング事業者、マイニングの損益分岐点を公表

仮想通貨相場の勢いが失速し、底値を探る展開が続く中、一つの目安になりそうなのがマイニングでの採掘コストですが、世界6位の規模を誇る中国のマイニング事業者が主要仮想通貨をマイニングする場合の損益分岐点を公表しました。

同社の公表データによれば、世界最大手Bitmain社が2015年8月に発売したAntminer S7の損益分岐点は約11,581ドルと、既に大きく採算を割れているようです。

一方、2016年6月発売でいまだ多くのマイニング事業者の主力機とみられるAntminer S9の損益分岐点は約4,422ドルとされており、まだ十分な利益が出ている計算となりますが、世界的にみても割安な電気代で機器を稼働させている結果とみられるため、他地域では採算割れとなっていてもおかしくはなさそうです。

マイニング機器はBitmain社以外からも、日本のGMOも含めて様々な新機種が次々と発売され、年々性能が向上していますが、数千台・数万台規模で運用しているマイニング事業者からすれば、機器の差し替えは相当の投資負担となるため、利益を上げている業者は設備投資を行ない、どんどん計算処理能力を高めていく一方、そのペースに追いつけずに撤退を決断する事業者が出てくるのは致し方なさそうです。

jp.cointelegraph.com

 

【2】イーサリアム共同創設者、爆発的な成長局面は終了との見解

時価総額2位の仮想通貨イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏は、ブルームバーグの取材に応え、仮想通貨が爆発的に成長する局面は終わってしまった可能性があるとの見解を示しました。

ヴィタリック氏は、平均的な教養がある人は既にブロックチェーンについて一度は聞いたことがあるはずで、ここから更に1,000倍成長する機会はもうないと述べ、今後の焦点は仮想通貨・ブロックチェーン技術の実態経済における実際の応用に移りつつあるとしています。

www.bloomberg.co.jp

 

仮想通貨バブルが弾けたという観点でいけば、下落の度合いが激しいのは価値保存手段としての意味合いが強いビットコインより、具体的な利用目的を持った他のアルトコインです。

ビットコインは昨年末の高値から70%以上下落していますが、イーサリアム(ETH)は年初の高値から85%以上下落、時価総額3位のリップル(XRP)は90%以上も下落しており、一時の勢いを完全に失っています。

各々のプロジェクトが実用化されていけば、その価値に見合った価格に収束していくとみられますが、将来の漠然とした期待値だけで人が群がり価格が吊り上がる時期は、ヴィタリック氏の指摘通り、既に過ぎ去ったと考えて良いのかもしれません。

 

本日、こちらからは以上です。

 

本ブログはビットコインなどの情報提供を目的としますが、内容の正確性を保証するものではありません。仮想通貨の取引はご自身の判断で行なってください。